2009年4月25日

本当は

息子は最近同じ年頃の子供と出会うと、初めに権利の主張をしていました。
「ぼくが使ってるから!」「どーぞしない、かしてあげない!」
小さいころに少し年上のお兄ちゃんにうっかり自分のおもちゃを持って行かれてしまったり、それをわたしが「どうぞ、どうぞ」と止めもせず見ていたり、で、自分の権利は自分で主張せねば!になってしまったのかなあ、と思っていましたが、なんとそうではありませんでした。
ともかくも、わたしとしては「これも一過性のマイブームで、そのうち収まるだろうから、まあ、いいか」と思ってしまっておりまして。
もちろん、貸してと言ったわけでもないのにそれを言われるほう、特に親御さんはあまり面白くないだろうなあということで、「そんなことを言うとお友だちが困っちゃうよ」などと都度窘めてはいたのです。
が、今日外出先のキッズコーナーで、ふと思いついて、
「えー? でも本当は『貸して』って言ってほしいんでしょ?」
とからかい半分に言ってみたところ、少し照れたような、でも満面の笑顔で
「どーぞ!」
「まま、かしてって言ったから、これ、ままにどーぞ!」
「まま、いっしょにあそぼ!」(すでにもう遊んでるでしょうに)
お友だちのお母さんもわたしもついつい失笑。
そうか、本当に貸してって言ってほしかったんだ、それでどうぞってして、一緒に遊びたかったのね、と。
そういうときは「一緒に遊ぼう、これ使う?」とでも聞けばいいんだよと教えながら、一人前に話しているようでそうでもない幼児の不思議な日本語スキルに感動していました。
結局のところ、息子はずーっと、
 おもちゃを「どうぞ」として「いっしょにあそぼ」が言いたかった
のに、すぐにわかってやれないわたしは(彼にとって)的外れな口を挟んでいたという現実。
 ……ちょっと恥ずかしいですね。親として。

今日は雨降りだったので、念願の長靴も買いに行きました。
パパの歯医者さん、パパのギターレッスンと、息子にとってはどちらかというと「お付き合い」の外出でしたが、キッズコーナーでたっぷり一時間以上遊び、長靴を買ってもらい、新品の長靴で水溜りを満喫し、なかなかに楽しい一日になったようです。
パパとじっくり遊ぶことはできませんでしたが、それは明日のお楽しみ。

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