2009年1月26日

こどもの口を借りないで

拍手ありがとうございました。
一言感想もありがとうございました。
本当に励まされます。
今後ともよろしくお付き合いくださいませ。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな考え方があって、それらはどれもが(ある程度)正しくて、だから頭ごなしに
「理解できない」
とか
「間違ってる」
とか言っちゃいけないわけですが。
……理解できない事態に直面していて困ってます。
子育てって楽しいけど、育児方針が違う人と接するのは……ちょと苦痛かも、と。
いや、きっと育児に限らずどんなことでもそうなのですが。
結局これも、まだわたしが「こどもとして親を見ている」からなのかな、とか……。
その方、ちょっとわたしの母に似てるんですよねぇ……。

どうもその人は「幼馴染でライバルで」という関係がお好みらしく、しきりとお子さんを息子にけしかけてきます。
一方うちのはわりとぽや~っとしているので、多くの場合立ち向かわず、結果として「流して」しまうのですが、それがどうにもお気に召さない様子。
最近は
「うちの子は○○くん(息子)をライバル視してるみたいで~」
「他の子にはこういうことしないんだけど、○○くんにだけは負けたくないみたい~」
「○○くんはうちの子のライバルだから」
等々を、わたしにではなく他のお母さん方にも言うようになりうんざりしています。

これ、結局のところ、
「わたしは八仙花をライバルと認識している」
「他の誰でもなく、八仙花には負けたくないと思っている」
「八仙花はわたしのライバルだから」
なのだと思っているわたし。
なぜなら、2歳児に、誰かをライバル視するような集中力はないからです。

そりゃ2歳児にも2歳児なりの競争心はありますよ。でも、それは
「ぼくがする! ぼくがしたい! ぼくが、ぼくが!」
というもの。
彼らが何かを主張するとき、彼らの頭の中には「ぼく!」しかない。しかもその場限り。
特定の誰かに勝ちたいとか、誰かを負かしたいとか、そんな気持ちは欠片もありはしません。
純粋に「ぼく!」
「ぼく!」が勝てば誰かが負けるとか、誰かが勝って「ぼく!」が負けるとか、そんなこと頭にない。
だいたい勝ち負けの概念が確立してない。
そしてその場限りの主張だから、こどもの「ぼくが!」は可愛らしい。

……いいですよ。世知辛い世の中で勝ち抜くために、早くから競争意識を育て、戦い続ける強さを教えたいと思うのも、悪くはないですよ。そうなさりたいならすればいい。
でもうちの子を巻き込むのはやめてほしいなあと思うのです。
うちの子は 世知辛くない世の中 で生きていってほしいので。

……。
なんていうか、こどもの口を借りずに、面と向かって「ライバルになって」て言ってくれればいいのに。
そうしたら断りやすいのになあ……

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