2009年3月 3日

ひなまつり

うちに娘はいないのですが、わたしも一応女性なので、ひな祭りをしてみました。
しかもお飾りは実家に置きっぱなしなので、本当に気分だけ。
ようするに、ひな祭りっぽい食卓を家族で囲んだだけ、という……。

息子がどうも生の魚介を食べると湿疹の症状が出るようなので、ちらし寿司も潮汁にも魚介はいないという(それって潮汁っていうの?)状況でしたが、なかなか美味しかったので、以下メニューの覚え書。レシピは適当過ぎてわかんない。

  • 鶏そぼろとにんじんとスナップえんどうのまぜ寿司
  • 菜の花と炒り玉子の和え物
  • 蓮根の団子とみつばのお吸い物

主治医が言うには「いわゆるアレルギーではない」ということで、来年にはこの覚書は必要ないかもしれないのですが、消化器官の成長には個人差があるとのことなので念のため。

これも覚え書なのですが。
乳幼児の腸は未熟なので、アレルゲンを取り込みやすいのだとか。
大人ならたんぱく質は消化されアミノ酸という形で吸収されるのですが、乳幼児はたんぱく質のまま吸収してしまうことがあり、かつ吸収されたたんぱく質をアレルゲンにならないようにする機能も不十分なために、蕁麻疹や湿疹のような形でアレルギー症状がでるのだとか。
これは小学生くらいまでは起こる症状だそうです。
だからアレルギーが出た食べ物はしばらく(数ヶ月は)控え、子供の成長にしたがい、少量ずつ様子を見ながら食べさせて行くことが大切だと言われました。
ところがこれを
「少しずつ慣らせば大丈夫」
という誤解をしてしまう人が少なからずいるのだそうです。
「子供の腸が成長した結果、食べられるようになった」を「少しずつ慣れさせたから大丈夫になった」と。
この誤解の本当に恐ろしいところは、アレルギーは訓練で治るという思考に繋がってしまうところだそうです。
怖いですよね。
わたしは極軽い食べ物アレルギーがあるのですが(症状としては主に頭痛系)、もし
「食べてるうちに大丈夫になるから!」
と、表立ってごり押しされるならまだしも、毎日少しだけ黙って食事に混入されたりしたら(あとで「実はこの数週間、○○が食事に入っていたんだよ~。でも食べられたよね!」みたいな感じで)、本当に怖いと思いました。
息子も症状が治まらないようならいずれアレルギーの検査をしなくてはならないと思いますが、まあ、今のところ数ヵ月後には症状が出ない、あるいは症状が明らかに軽減されてゆくので、たぶん大丈夫だと思います。
だからあせらずゆっくり、息子の成長を見守りたいのですが。

……母はこういったことに関する辛抱が苦手で
「今日はもう大丈夫なんじゃない?」
と魚介を食べさせたがるので――母的にお祝い他行事のご馳走=新鮮な魚介という感覚があるために――油断できません。
声を荒げて叱ってもどうしてもやりたくて(今日は大丈夫かもしれないと思って!)やってしまうって、ホント、怖い性分です。
アレルギーは治らない病ですが、母のこういうのんも一種不治の病なのかと思う昨今。
すっかり行事には声をかけなくなってしまいました。
親不孝に少々胸も痛むんですけども、息子の健康には代えられませんからねぇ……。