2009年1月 7日

子供との話し方

拍手ありがとうございます。
寒い一日でしたが、頂いた拍手に心はほかほかです。

息子と歯科に行ってきました。
昨年末、息子の前歯に、場合によっては今後虫歯になってゆくかもしれない歯が見つかりました。
幸いこの状態なら進行させないことも可能とのことでして、今月から毎月1回を目安に診察することに。

前回、「できるだけ穏やかにお話ししていただけますか」とお願いしたところ、今日は息子も泣かずに診察を受けることができました。
そんなお願いをするのは失礼かも、とは思ったのですが、お願いしてよかったです。

最初はわたしも、馴染みのない場所、馴染みのない人だから息子は嫌がっているのだと思っていたんですね。
でも、毎回、泣き出すのは先生や助手の方がお話を始めてから。
わたしが宥めても、先生たちが話し始めてしばらくすると泣いてしまうという状況でしたので、もしかして先生方の口調が原因?と考えたのでした。

よくよく考えてみると、どうも息子は体育会系のノリが苦手。
しゃきしゃき、はきはきといった話し方がダメです。
もっとはっきり言うと、元気を装った大きな声や、言うことを聞かせようとする口調がダメです。
そういった調子で話されると、息子は相手が怒っていると思ってしまうみたい。
だから先生や助手の方が
「はいっ、若くんっ、こっち見てっ」
「若くんっ。若くんっ、お口っ、お口あーんしてっ」
(わたしにはすべての語尾に「っ」がついているように聞こえていました)
などと声をかけるたびに
「やなの。しないの。こわいの」
と泣き出してしまっていたのです。

正直、子供に話すのに大きな声は必要ないと思うんですよね。
小さい子が大人の話を聞かないのは、耳が遠くて声が聞こえていないからじゃないですから。
それと大人に対しては
「はいっ、診察台に乗ってっ」「はいっ、口を開いてっ」とは決して言わないわけですから、子供に対しても
「診察台に座ろうね」「お口の中を診せてね」くらいの言葉を選んでもいいんじゃないかと思うわけです。
丁寧語や敬語を用いる必要はないですけれどね。

こんなお願いは失礼かも、もしかしたら先生方の気分を害してしまうかも(だってその口調できっと他の子供たちは何事もなく診察を受けることができているのだろうから)と、実は数回お願いすることを見送ったのですけれども。
今回、スムーズに診察を受けることができて思うのは
「お願いしてよかった」
ということ。
そのことで、もしかして「扱いにくい」と先生方に思われることになっても、どうせ毎回泣き通しでは先生方にとって「扱いにくい」わけですものね。

まあ、歯科で泣かないように日ごろから「はいっ、~~してっ」の調子で喋るという手立てもなくはないのですが、そんなテンションでの会話が日常になるのは……ちょっと勘弁してもらいたいです。

でも、結局はそれも杞憂だったと言いますか。
さすが先生方はプロ。
こんなどうしようもないオーダーにも快く応えて下さいまして、今日は無事、終始にこにこと診察を受けることができました。
ありがたいことです。

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