2009年2月28日

鏡写し

親は子の鑑と言います。
よい手本でありたいとは思うのですが、これがなかなか難しい。
特にわが子を見ていると、毎日毎日反省することが増えてゆきます。
拡大鏡、とでも申しましょうか。
別に息子はわたしの所作を拡大デフォルメしているのではないのですけれども、わが子とはいえ別人を通してわが身を見るというのは、実に、恥ずかしい。
仮に忙しいときに
「もー。ちょっとあっちに行っててちょうだい。向こうで遊んでらっしゃい」
なんて言おうものなら、何かの折には確実に、忠実に再現してくれるわけです。
例えばぬいぐるみ相手におままごとをしてるとき!
「もー。あっちに行ってらっしゃい!」

困るのは、模倣だけでなく、活用すること。
あっちに行ってて、は良くなかったな、と
「ごめんなさいね、今は忙しいから一緒には遊べないの。少しだけ待っていてくれるかしら」
などと表現を変えても
「ごめんなさいね。一緒には遊べないの。向こうで待ってらっしゃい」
……。
何この精度。イントネーションに息継ぎのタイミングまで全く同じ!
歪みない鏡に映されるわたしの姿の歪なことよ……よよよよよ。

息子とは可能な限り一緒に遊び、一緒に家事をしているのですが、それだけに一緒にできないとショックをうけるのでしょうねぇ。
うれしいような、困ったような。
できるかぎり否定的な態度を取らないように気をつけてゆきたいです。
わたしを万能と思ってくれる時間も残りわずか。
精一杯、よい鑑であれるよう、頑張りたいです。