小説サイトのjavascript 再録
数年前、企画で公開していたものです。
実はファイル自体はずっと公開されっぱなしでしたが、このたび改めてコンテンツとして再録することにいたしました。
再録にあたり、若干の修正を加えていますが、ほとんど当時のままです。
リンク集整理
リンク切れサイトの削除他、修正をいたしました。
サイト内整理
表示不良、リンク切れ等チェックほかサイト内のページの整理・修正をいたしました。
まだあるかと思いますが……
鬼喰閑話「春なれば」
人はどれほど望んでも過去に生きることはできない。
ならばいずれ「今」に戻ってくる人を、待つことは造作ない……はずなのに。
リンク集整理
リンク切れサイトの削除他、修正をいたしました。
鬼喰掌編集に再録
昨年末、日記にて公開した掌編「小春日和に」を再録しました。
季節感ナシな処置になってしまってごめんなさい。
鬼喰他、創作の再開予定は8月以降を予定しています。
モバイル版サイト「花明かりの庭 Mobile」開設
モバイル版独自のコンテンツの設置を考えていますが、今のところこちらにて公開済みの小説の転載のみで運営しております。
鬼喰ダウンロード用ファイル 追加
第三話「萌兆」と閑話「白鷺の蛍火に溺る」のダウンロード用ファイルを追加いたしました。
一括ダウンロード用ファイルもTEXT、HTMLともに更新済みです。
DLファイル作成にあたり、サイト公開分も誤字脱字などの修正を行いましたが大きな変更はございません。
風紋 第七夜 一「青宮妃」
「あれがキ・ファの青宮妃だ」
白銀の蔦が脳裏を這う。
目の奥に緩やかな渦を覚えた。
一部のファイルを.htmlから.phpに変更いたしました。
本年中に、Indexと小説以外のファイルの拡張子を.phpに変更する予定です。
リンク、ブックマーク等、ご注意ください。
Halloween 「Happy Halloween!」
「Trick or Treat?」
馴染みの台詞にちょっとした悪戯心で応じた。
「じゃあ、Trickで」
本当によろしいのですねと微笑まれ、失策であったことに気づいたが、……遅かった?
風紋 第六夜 四「司享鳥の歌」
夜風に溶けたキサラの音は囁くように、語りかけるように繰返される。
胸が痛むほど美しいその響きから心を逸らすのは難しかった。
曲は優しく穏やかであるにも関わらず、なお、哀しみに満ちていた。
ただ聞いているだけで喪失の痛みに侵されてゆく。
責めるでも、詰るでもなくただ悼むその音色に打ちのめされる思いがした。
Eyes 第6章 5
銃を握る手が大きく震えた。片手では支えきれず、両手で構えたが揺れは治まらない。
意志が照準を合わせようとし、思念がそれを裏切る。理性が彼女を殺すことを求め、感情はそれを否定する。
意識の下で暴れまわる心を抑えつけやっとの思いで引き金に指をかけたが、今度は体がそれを拒んだ。
動けない……。
鬼喰 閑話「白鷺の蛍火に溺る」終章
終章「白雨に余花を抱く」
これは必然なのだとつい先刻俺は気付いた。
気付いて思うことはただ一つ。
だがそれを言うことは許されるのだろうか。
鬼喰 閑話「白鷺の蛍火に溺る」断章
断章「思ひ草の緋に匂う」
失くした過去を愛しみ、けれど今ここに在ることの幸いを、わたしには否定できない。
誤解の上に築かれた今を、それでもわたしは決して捨てられないのだ。
鬼喰 閑話「白鷺の蛍火に溺る」四
第四章「瑞命を信ず」
それを運命と言うのであれば、兄や俺がここにいることも必然なのだと信じたい。
決して居てはならぬ者、居ないはずの者ではないのだ、と。
鬼喰 閑話「白鷺の蛍火に溺る」三
第三章「彰考に求む」
いつかは醒める夢だと思っていた。醒めぬと知ったとき、夢は悪夢になった。
それでも幾度あの夏を繰返しても、これ以外の未来を選べないことを俺は知っている。
風紋 第六夜 三「北辰を目指す」
――鳥(イール)は天渡る風に北辰(レヴァーリエ)を目指す。
北の大地に眠る王の盾、かつてイゼラ・アルディエート(正統なる最後の祭主)と呼ばれた者に庇護を求めよ。
それがサキスに与えられた最後の指針だった。
鬼喰 閑話「白鷺の蛍火に溺る」二
第二章「穹隆に願う」
忘れることもできず、俺は生涯悔やむだろう。だがそれをこそ、俺は願っているのだ。
癒えることのないこの傷だけが、今では俺と瑞江を結ぶただ一つの縁(よすが)なのだから。
鬼喰 閑話「白鷺の蛍火に溺る」一
仰木の家の過去のお話。
祥子、隆正、彰英、そして洋で一章づつ語り継いで行きます。
四章+断章+終章の全六章構成です。
第一章は「祥月に祈る」
わたしは祈った。
神よりも仏よりも、瑞江さんに……。
鬼喰 第三話「萌兆」十一
それはもっとも桜らしい桜。人が桜を思うとき、胸に抱くその姿を現に表したもの。凝縮された理想(イデア)の実現。人の苦心によって生み出された異形の花。
一時に花開き、一時に散り落ちるその凄まじき美しさは、それゆえに自然とは相容れぬ異質なものでもあった。
その異様に人は心惹かれ、見惚れ、愛で、恐れる。
だからこそ、と彼らは言う。
「人の世の守りを担うことのできる木なのだ」
と。
鬼喰 第三話「萌兆」十
雪白さまの陽気に引かれるのか、それとも志野だけが彼らを祓うことができないからか。
蟻にたかられる砂糖菓子のように志野の姿はともすると小鬼に埋もれがちになる。
「志野、大丈夫か!」
「面倒臭い!」
志野が腹立たしげに叫んだ。痛い、助けろとは決して言わない志野の、それは最大限の悲鳴だ。
鬼喰 第三話「萌兆」九
「ご存じなんでしょう、隆正さん」
だってあなたはと洋は続けた。
「本当なら、兄さんの、父になるはずのひとだったんだから」
隆正さんを言い負かした勝利の一口を啜ろうと、湯飲みに口をつけた志野が吹きこぼした。
わたしはといえば、湯飲みに手を伸ばしたまま驚きに固まったのだった。
鬼喰 第三話「萌兆」八
「何が言いたいの?」
薄い笑いがその口元にはあった。
「何が聞きたい? 何をどう答えれば納得する? 納得する答えを与えれば、それに応えてくれるの?」
本当は聞かなくてもわかってるんじゃないの? それとも気づかないことにしたかった? 気づけば逃げ道がなくなるから?
重ねられる反問が「答えたくない」という答えであれば、まだいいのだ。
八仙花随想録
seedsさん(星明かり亭)のファンタジー小説「伝説の卵神官」シリーズを読んでの随想をUPいたしました。
一見不良神官、その実は……読んでみてのお楽しみー♪
鬼喰 第三話「萌兆」七
和やかな朝食の景色の中に紛れ込んだそれはごくささやかな違和感だった。
けれど見過ごしてしまうには、あまりにもあからさまに過ぎた。
見つめるわたしの視線の先で、洋が緩く笑う。
笑い、しかしわたしを見るその黒い目には、一分たりともおかしんでいる様子はなかった。
辞書・辞典レヴュー
以下の五冊を追加。
■似た言葉使い分け辞典
■表現類語辞典
■究極版逆引き頭引き日本語辞典
■現代語から古語が引ける「古語類語辞典」
■語源辞典「形容詞編」
鬼喰 第三話「萌兆」六
自分の力に気づく以前の思い出が温かければ温かいだけ、気づいて以後の思い出との差を思い知る。
そして温かな記憶の中にある人々の半分はすでに亡い。
過去を共有できる人々との思い出ではなく、断片しか思い出せない遠い過去をより懐かしんでいる事実が辛かった。
ここが帰る場所になりえなかった理由をつきつけられたようにも思った。
もし、とわたしは思う。
もし母が、祖父が生きていたなら、と。
けれどその「もし」によって想定される時間には、洋や祥子さんは存在し得ないのだ。
拍手御礼SSをさらに更新いたしました。
リクエストをいただいた「カードの人inホワイトデー」で「見えない言葉」
拍手御礼SSを更新いたしました。
以前ご要望をいただいた「鬼喰メンバーinホワイトデー」で「この世で一番」
十五夜さんから桜の素材をお借りいたしました。
桜の花と若葉と時折晴れ間を見せる花曇りの空をイメージしてみました。……イメージはしたんですけどねぇ。
鬼喰 第三話「萌兆」五
「……すぐに向こうに帰るんでしょう?」
そういう言葉で、わたしの帰省が一時的なものに過ぎないことを洋は確認した。
ここは懐かしい場所だった。心残りもたくさんある。
しかし、今のわたしにとって帰る、という言葉に想起されるのはここではなかった。
朱塗りの社が浮んだ。
「うん」
洋は静かに、頷いた。
「そう。それならいいんだ」
ダウンロード用ファイルの修正
ダウンロード用ファイルの奥付が旧URLのままでしたので修正いたしました。
風紋は新しく第五夜分が追加されております。
またhtml版を作成、text版からは本編以外(設定資料など)を削除いたしました。
html版はオフラインでご利用いただけますが、一部リンク等、オンラインでなければご利用いただけないものもございます。
そのほか、誤字脱字等の修正、文章の整頓を多少いたしましたが物語そのものには変更ありません。
鬼喰 第三話「萌兆」四
神主さんの元に転がりこんで数ヶ月はまめに電話もしてたのだが、少しずつその間は伸びていった。ひと月に一度がふた月に一度になり、半年に一度になるまでに、それほど長い時間はかからなかった。
そして近況を報告する相手は主に母さんであり、父の不在を狙っての電話は洋が不在の時の電話にもなっていた。
――無沙汰のツケを容赦なく取り立てられての一日目。
八仙花随想録
テラさん(夢乃欠片 現乃一片)の長編ファンタジー小説「イマルークを継ぐ者」を読んでの随想をUP
もう「好き」としか言えません。そのひとことに還元されてしまう感動があるんです。
風紋 第六夜 二 「銅の大鷲」
痩せてはいるが彼の長い手足はガラムの山に鍛えられていた。
その手もまた、大きく厚く、一目で武器を握る手だと知れた。
無駄のない体つきはガラムの峰に棲む大鷲を思わせる。
他国の言葉にもよく通じ、兵にも敬意を払ってはいるが態度に卑屈さはない。文盲だとは言うが、文字を読み書きできるのは極めて一部の階層の者たちだけであることを考えれば欠点ではないだろう。
ガラムの鳥(イルヴァール)。それが彼らのとの最初の出会いだった。
前回に引続き十五夜さんから素材をお借りいたしました。
沈丁花は大好きな花です。この花、「風紋」にも登場しているのですけれど、お気づきになりましたでしょうか?
鬼喰 第三話「萌兆」三
長の無沙汰の罪悪感で、わたしの歩みは自然重いものになる。
前を歩く弟との距離が緩やかに、けれど確実に開いた。
そのわたしを、弟は一瞬だけ振り返る。
見知らぬものを観察するようなその眼差しに、わたしの心臓はもう一度大きく音をたてて軋んだ。
辞書・辞典レヴュー
「類語活用辞典」と「現代副詞用法辞典」を追加。「カタカナ語・略語辞典」に一部加筆。
なぜわたしたちは類語を使い分けることができるのか。
副詞の果たす心証への影響は。
巻頭の読み物はどちらも熟読してしまいました。辞典としての機能はもちろん、読み物としても十分に楽しめます。
八仙花随想録
立田さん(トリナキウヲノメニナミダ)の小説「天体観測」を読んでの随想をUP
心にしみるお話です。
風紋 第六夜 一「峰渡る風」
道慣れぬ者では歩くことさえままならぬ、その険しい道を駆ける彼らを「風と峰の使者」と呼ぶ。
ガラムの峰に育てられた男は、後に銅の大鷲と謳われる将となる。
――後年サキスの片腕となる人物を、六夜では語りたいと思います。
素材は十五夜さんからお借りしました。
今年最初の小説の更新は来週末を予定しています。
クリスマスバージョンからの復帰です。お正月バージョンの有無は大掃除のでき次第?
「鬼喰」 第三話萌兆 二
思えば今回の帰郷は、旅支度から大騒ぎだった。
神主さん父娘の柔和な戦いに、和と志野は目をそらす。
「鬼喰」 第三話連載開始 全八回予定(増えそうな予感……)
十六年ぶりの故郷は、知っていて知らぬ町。
懐かしさと寂しさをさそうのは、景色ばかりではなかった。
クリスマスバージョンです。
素材はSalon de Rubyさま「White Xmas」です。
静けさを感じる絵に、冬だからこその温もりを思ってみたりするのです。
・いくつかのリンクミスを修正いたしました。ご連絡、ありがとうございます。
「鬼喰」ディレクトリ、ファイル名変更
鬼喰のディレクトリ、ファイル名を変更いたしました。
また鬼喰の番外編は、本編とインデックスを統一いたしました。
鬼喰トップページのサイドメニューからご覧いただけます。
「風紋夜話」完結
風紋トップページの縦型バナー上部に夜話へのリンクバナーが隠れています。
そちらからご覧下さい。
(以降、夜話の更新は専用ページで行い、こちらには記述いたしません)
「面影の中に」
拍手御礼のSSを更新いたしました。
ご要望を多数頂きました鬼喰の番外SS。彩花さんとその父上のお話です。
雪の結晶はLittle Edenさまからお借りいたしました。
つや消しシルバーの清楚な雰囲気が、たまらなく好きです。
記念企画ページは近々解体し、小説関連のコンテンツはそれぞれの本編ページとインデックスを纏める予定です。
ディレクトリが変更されるので、リンク、ブックマークにご注意ください。
Halloween Version に
鬼喰(番外編)「天に満つ」
風紋第五夜 四「時に標す」
文字に語られぬ部分は心で補うしかないのだ。
「心は言葉で語りつくせるものではない」
顔を上げた先で、祖父が微笑んだ。
「聞くものは声に語られぬ思いをこそ聞き取らねばならぬ」
書かれていることの正誤に終始してきた彼女に、それは酷く難解に思われた。
鬼喰(番外編)「星宿す草」
サイト移転です。
URLが http://www.hanaakari.jp/ から http://www.hanaakari.org/ に変わります。
以前のURLは11月末日まで、移転のご案内を掲載いたします。
風紋第五夜 三「簪(かんざし)」
「これは、花蔦紋(クォル・チュン)でございますな」
耳慣れぬ言葉に彼は首をかしげた。
それは聖なる場所や高貴なもの、また特別な式典に使われるものであり、王とその娘たちのみが用いることのできる意匠だという。
「特に簪などの装飾品に用いられますのは」
商人はその見事な細工に惚れ惚れとため息をついた。
「婚礼の祝いとされております」
Eyes第6章「選択の時」 4
人には魂があるのですって。
歌姫は笑う。その指がジェスの胸をなぞり、心臓の上で止められた。
「魂はこの体のどこに宿るのかしら。どれもこれも、中を曝して見れば、ただの肉でしかないのに。不思議だわ。何度ひき裂いても、つぶしても、どれも同じにしか見えなかった。それともあなたは違うのかしら」
試してみましょうか、と囁く声が、ジェスを緩やかに酔わせていった。
JavaScript Chips ダウンロードファイル リンク修正
お手数をお掛けいたしました。
風紋夜話 3 更新
風紋夜話 2 更新
風紋第五夜 二「時のはざま」
セラナス・ザレーディール。キ・ファ国第二代皇帝の侍従長を務めた男が残した手記。
そこに語られるのは、史(とき)のはざま……。
50000Hit感謝企画開催中です。(11月1日終了いたしました)
「小説サイトのJavaScript Chips」
「Eyes設定紹介―谷の外側―」
「風紋番外―夜話―」
「鬼喰番外編エキストラ募集」の4つの企画を実施中。
専用掲示板も設けましたが……時々落ちます、あいすみませぬ。
Eyes 第6章「選択の時」 3
法の庇護を受けられぬ世界と言われることは知っていた。
庇護など受けた覚えはなかった。あれは己の行為を常に拘束するものでしかないと信じていた。
その枷から逃れ、何をやっても許される世界にひととき身を隠すつもりでいた。
だが現実は違った。
何をやっても許される世界は、何をされても不思議のない世界、だった。
さらにいうならば、誇張されていると思っていた噂は、真実より格段に優しかった。……
谷から逃れようとする雍焔を、彼らは捕らえることができるのか。
風紋 第五夜 一「砂に眠る-月影を映しては-」
ファ・シィンの娘、と口中で呟いた。
先日と同じ言葉が、まるで違って響いた。
己は、と自問する。
苦い笑いが胃の底に溜まった。
風紋 第四夜 四「花将-そは辰星のごとくに-」
耳の奥で血が引く音を聞いた。食いしばった歯が、ぎりりと音を立てた。
引いた血は気泡を含み、足下から一気に身を駆け上る。やがて頂に達したそれは、髪をざわめかせた。
その感覚はひどく怒りに似ていたが、同時に恐怖にも似ていた。
踏みしめた足元の砂が鳴る。
冷たい汗が、背を伝った。
震える唇からこぼれた息が、白く大気を濁らせた。
Eyes 第六章 選択の時 (2)
A・G’のエージェントは、連邦市民の守り手ではない。
テラ・システムを根幹とする「連邦」の守り手なのだ。
システムと相容れないそれらには、人格が認められることはない。
テラ・システム最強の近衛兵と賞されるサイバノイドは、憎悪さえなく、笑顔のままナイフを構えた。
風紋 第四夜 三「天を掴む-蠢く影-」
幾人かが咽喉を鳴らした。乾いた空気を飲み込む音が、室内に大きく響いた。
沈黙が重圧をもってその場を支配する。
もたらされた知らせの意味を解す前に訪れた静寂とは、質を異にする静けさだった。
悪夢と語られるその様子とは。
ページをxhtmlに書き換えてみました。
不備がございましたら、ぜひご連絡ください。
リンク4件追加。
web拍手、設置。
Eyes 6章
それで、あなたは、どうです、と尋ねられ絶句した。
過去は過去として折り合いをつけられるのか、今やらねばなることを選べるか、と、変わることのない笑顔で石涼の目が語る。
うろたえたジェスに、石涼はその微笑を消す。温度を感じさせない顔がそこにある。
「お答えは今すぐでなくとも構いません。ですが、可能なかぎり早めにお決めになるほうがよろしいかと」
鬼喰 第二話「共鳴」終章
(桜とは『さ』の神の座(くら)。『さ』は稲穂の神をいう)
心臓が、一度だけ大きく跳ねた。
(さほは『さ』の穂。さなえは『さ』の苗、さつきは『さ』を奉る月、さみだれは『さ』に垂れる水、さを地に奉じる巫女は『さおとめ』)
「『さ』は人を守り、人の手により増える神だ」
それが稲荷神を意味するとわからないほど無知ではなかった。
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第二話完結
鬼喰 第二話「共鳴」第七章
逆光にその姿の詳細はわからない。だがそれが神と呼ばれるものであろうことは、すぐにも理解できた。
それほどに圧倒的な気を持つ者を、わたしは他にひとつしか知らない。白狐さまだ。
畏怖か畏敬か。息を吐くことさえ憚られる。
記憶の片隅から引き出された縁起がその神の正体をわたしに告げる。
竜神……!
叫ぼうとして、けれどわたしの喉は、呻りに似た奇妙な音を立てた。
硬直した声帯が声を発することを拒んだのだ。
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次回二話完結
鬼喰 第二話「共鳴」第六章
「どんな状況なんだ!」
志野の言葉に返事を探す。
「業務用掃除機もびっくり!」
「わからねぇよ!!」
そうだろう。
これまでの仕事では複数の鬼を相手にすることはなかった。だからわたしが計器の役目を果たせたのだ。
志野を中心に、何時の方向、仰角何度に鬼がいる、と伝えればよかったのだから。
だがこれではどうしようもない。
四方八方に標的がいる、と言葉で表すことはできても、それでは役に立たない……。
鬼喰 第二話「共鳴」第五章
急転直下。
もう二、三日の猶予を思っていた和に、雪白は言った。
「今宵にも」
器を手に入れた他界の鬼が顕現する、と。
その日の晩、寒風吹きすさぶ現場に立つ和は改めて思うのだ。
なぜ、わたしには、見えるのだろう、と。
実は13日夜から、バレンタインデーお遊び企画をやっていました。
八仙庵13日付けの日記からご覧いただけます。
あまりにも小ネタですが、よろしければご覧ください。本日いっぱい残しておきます。
ひなまつりっぽく金平糖で飾ってみました。
素材は「MilkCat」さまからお借りしています。
和と洋の妙なる均衡を、どうぞご覧ください。
特に黒背景素材が充実しているので、こちらにお伺いするたびに、わたしも黒背景にしようか、などと迷ってしまうのでした。
13-Thirteen「金緑石工房」さまからお借りした素材を使用しています。
管理人のkazさんの作品は、詩歌から絵画まで多岐に渡ります。
ぜひご覧になってください。
風紋 第四夜 二「その強き翼を以て」
申し訳ございません、と、這い蹲る男が本来許しを乞うべき相手は王城の瓦礫の下にいる。
――死を守る鳥よ。
――汝その強き翼を以て、眠りし者を守れ。
あけました。今年もよろしくお願いします。
リンク1件 「星明かり亭」管理人seedsさん
TOPページにErrorHunting専用リンク枠を設定。
皆さま、奮ってご参加ください。
まだまだ獲物は多くてございましてよ(居直り)