2010年1月 2日

風紋 第七夜 三「瑕」

 皇帝の弟であり、皇帝の事実上唯一の妃の子であるにも係わらず、アルデシールの立場は非常に脆く、難しい均衡の上に成る。
「瑕を持つ皇子」
 古きカーディイヤの血を汲まぬ青宮を、東都ナスラの官たちはそのように蔑んだ。
 その青宮が、エルディア王族の姫を妻に迎える。
 それはキ・ファ国国主の血統は確実に変わることを意味した。

風紋 第七夜 三「瑕―言の葉にされざればなお―」

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