現代語から古語が引ける「古語類語辞典」

古語類語辞典 表紙
出版社:三省堂/価格:2800円/
サイズ(mm):182×128

目次

 目次は次のとおりです。

  1. 本書の構成
  2. 編者の言葉(凡例に代えて)
  3. 基本語の周辺……目次(種別)
    1. 自然
      • 天文・気候・地理
      • 動物・植物
    2. 人事
      • 人間
      • 気持ち
      • 動き・状態
    3. 表現
      • 助動詞
      • その他
  4. 基本語の周辺……目次(五十音順)
  5. 古語類語辞典
    1. 基本語の周辺
    2. 古語類語辞典
  6. 古語総索引


要領

 基本的な語(関連語のとくに多い語)と通常の語が分けられていますが、表記は同じです。

語(現代語・ひらがな)[漢字表記]

 古語類語を五十音順に表記。
 次に関連語とその古語が記されています。


用途

 現代語から古語が引けるというのは面白いなあと思い買ってしまいました。
 創作に直接用いることはあまりないのですけれど、インスピレーションの宝庫ではあります。
 古語を用いるような創作をなさる場合には、お役立ちかと思います。
 こちらの辞典は現在絶版。新装版(?)はこちらです。
 →現代語から古語を引く辞典


コメント

 これも実際に辞典として使用するよりは読み物として楽しんでいます。
 現代語から古語を探すと、ニュアンス的に少し異なるものを多いんです。
 たとえば「手軽」
 現代語で言うと「手軽」は「容易」とか「便利」といった印象ですけれど、古語では「そぎすつ」
 漢字で書くと「削ぎ棄つ」なんです。
 同じく「簡単」は「あさし」「こみじかし」
 つまるところ、「手軽なもの」は、「難しいところを削ぎ棄てたもの」、「簡単であること」は「浅くて小さくて短いこと」という……みもふたもない感じです。
 さらに手軽に簡単にすますことは「うちまかす」「かけず」ですから、「打っちゃり任して手を掛けず」となるわけでして(汗)
 こう聞くと、「手軽で簡単」も時によりけりだと思うのでした。
 日本語って面白いですよねぇ。
 注意点としては、この辞典はあくまでも現代語から古語を調べるためのものだということ。
 古語それぞれには詳細な解説がありませんから、別に古語辞典を併用することをお勧めいたします。


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