究極版逆引き頭引き日本語辞典

逆引き頭引き日本語辞典 表紙
出版社:講談社+α文庫/価格:1900円/
サイズ(mm):150×105

目次

 目次は次のとおりです。

  1. はじめに
  2. 本書の使い方
  3. 逆引き頭引き日本語辞典(五十音順)
  4. コラム
    1. 作者が気にする体の部分ってどこ?
    2. なぞなぞ・ちょっと頭をひねって
    3. 「を・に・が」の使い方には揺れも
    4. 体派? それとも身体派?
    5. 心はどんな言葉で言いあらわすか?
    6. 誰もがよく使う名詞ってなんだ?
    7. 名詞が語る小説のテーマ
    8. 意外な作家同士が使う同じ表現
    9. 誰もがよく使う動詞ってなんだ?
    10. 作家好みの言葉なのか書きぐせか
    11. 例文にみる作家たちのある傾向
      1. 用例の採集に使った書名一覧


      要領

      見出し(ひらがな)【漢字表記】品詞(動詞の場合のみ)

       動詞であればその主語となる名詞を、名詞であればその述語となる動詞を列挙。
       慣用表現には意味の簡単な解説があります。
       文例は17万。この大きさ(文庫サイズ)には破格の文例数だと思います。


      用途

       名詞と動詞、主語と述語の組みあわせもさながら、主語と述語をなにで繋ぐかの確認に便利です。
       コラムにもありますが、「を・に・が」の使い方の別に自信がないときに、さっと繰れます。
       また意味的にはこれでよいのだけれど、語呂が悪い、微妙にニュアンスが異なる、異義語に置き換えるほどではない、などのときのヒントにもよいかもしれません。
       ただ、組み合わせとその簡便な意味は乗っていても、詳細は書かれていないため、これまでに知らなかった表現(組みあわせ)を使用する前には別の辞書を引いてそのニュアンスを確かめることが必要です。


      コメント

       実際に辞典として使用するよりは読み物として楽しんでいます。
       こんな表現があるんだなあ、と……そうですね、データをプールするような気持ちで。
       これをそのまま使うよりは、そうして蓄積されたものが自分の表現を生み出す土台になる、というような……ことがあればいいな、と(笑)
       わたしにとって辞書は「どこからでも読める読み物」ですが、これは特にその感の強い書籍です。
       コラムはなかなか興味深いですよ。
       誰もがよく使う名詞や動詞に対し、通常はそれほど使われないことばを繰り返し用いている場合。
       比喩表現を好むか(直喩、暗喩)、慣用表現を好むか。などなど。
       そういう目で小説を読むと、物語とは別に楽しめる部分も増えるのではないでしょうか。


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