正しい言葉づかいのための「似た言葉使い分け辞典」

似た言葉使い分け辞典 表紙
出版社:創拓社出版/価格:2233円/
サイズ(mm):180×110

目次

 目次は次のとおりです。

  1. まえがき
  2. この辞典の内容と構成
  3. 目次
    (類語中、もっとも基本的な表現を見出しに、類語が列挙されています)
  4. 索引


要領

もっとも基本的な表現

「似た言葉が平均で五、六並びます」
・使い分け例
・使い分けのポイント
・使い分け表

 4,338語を721の項目に分類しています。
 似た言葉の中で、もっとも基本的な表現を項目見出しとし、次に似た言葉が表示されています。
 項目によっては和語、漢語の他にカタカナ語も含まれるため、より幅広く言葉のニュアンスを掴むことができます。
 また多くの項目がそれぞれ同じ品詞の言葉で構成されてるため(例外もあります)、活用が容易です。
 また使い分け例には置き換え可能な「同義語」、また「反義語」が紹介されることもあり、その比較により類義語の個性を知ることができます。


用途

 ほぼ新書サイズなので手軽に使えます。
 類語辞典としては物足りなさも覚えますが、机の上の書棚に置くと便利です。
 目次には見出し語とともに類義語が記されているので目次を見るだけでもだいたいの特徴がつかめます。
 語意や語義を調べたいときには少々物足りない覚えもいたしますが、語のニュアンスや個性の確認には実に心強いです。
 わたしの机は140cm×90cmの決して小さくはないものなのですけれど、やっぱり大きな辞書がごろごろしていると使いづらいですから(苦笑)


コメント

 面白かったのは「永久」
 類義語として「永遠、悠久、恒久、永劫」があげられているのですが、その時間軸の比較になるほどと手を打ってしまいました。
 永久は「ある時点以降」、悠久は「過去から現在まで、そして未来も継続される」、恒久は「一定不変」
 前二者は継続の始点があり、後者は始点がない。また前二者を比較しても、「これから」と「これまでも」の差。
 これは面白い違いだと思いました。
 永遠はその対象が非物質、非物体であることが多いというのも興味深いですね。
 ソフトカバー、新書サイズでかなり勝手はよいですが、紙が厚くて固いのが玉に瑕かな。
 その分文字がはっきりしていて裏映りもしないので見やすさでは随一です。


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