日本語の正しい表記と用語の辞典

日本語の正しい表記と用語の辞典 表紙
出版社:講談社/価格:1359円/
サイズ(mm):180×110

目次

 目次は次のとおりです。

  1. 原稿整理の必要性とそのポイント
    1. 原稿整理の目的
    2. 原稿整理はいつ、どこで、だれがやるか?
    3. 原稿整理の方法とポイント
    4. その他の注意事項
    原稿整理の文例1
    原稿整理の文例2
  2. 一般書表記規準
    1. かなづかい
    2. 送りがな
    3. 漢字
    4. 外国語、外来語、外国の地名・人名のつづり方
    5. ローマ字の使い方
    6. 「カ」「ガ」「ヶ」「か」「が」「箇」「個」の扱いについて
    7. くぎり符号の使い方と体裁
      1. 句読点
      2. 中丸
      3. かぎ・括弧
      4. ぶらさげ組み
      5. 感嘆符・疑問符
      6. リーダーとケイ
      7. 行頭にきてはならないもの
      8. 文末にきてはならないもの
      9. かぎ・括弧・句読点の間のアキ
      10. 段落および会話の改行と字下がり
    8. 数字の書き方
  3. 用字用語集
    1. 使用の要領
      1. かなづかい
      2. 送りがな
      3. 二様以上に表記される用語のうち、望ましい表記
      4. 同音異義語、異字同訓の語の使い分け
      5. ひらがな書きが望ましい語
      6. ルビについて
      7. 誤用例
    2. 用字用語集
  4. 用字用語解説
    1. 現代仮名遣い
    2. 送りがなの付け方
      1. 単独の語
        1. 活用のある語
        2. 活用のない語
      2. 複合の語
    3. 漢字書き・かな書きの要領
    4. ルビの付け方
  5. 数字の書き方
    1. 縦組みの数字の書き方
    2. 横組みの数字の書き方
    3. 数字の表記実例表
  6. 外来語の書き表し方
    • まえがき
    • 外来語の表記
  7. 外来語語例集
  8. 誤りやすい慣用語・慣用表現
  9. ローマ字のつづり方
  10. 諸資料集
    1. 主な年中行事
    2. ギリシャ文字
    3. ローマ数字
    4. 物の数え方
    5. 親等図
    6. 年号・西暦対照表
    7. 天皇・年号対照表
  11. 児童書表記・校正規準
    1. まえがき
    2. 文字づかい
      1. かなづかい
      2. 送りがな
      3. 漢字の字体
      4. 漢字書きと平がな書き
      5. かたかな書き
      6. わかち書き
      7. 総ルビとパラルビ、「付表の語のルビの付け方」
      8. 数字の書き方
      9. 数字のルビの付け方
      10. 擬声語・擬態語の書き方
      11. 動植物名の書き方
      12. 外来語・外国語の書き方
      13. 外国の地名・人名の書き方
      14. ローマ字のつづり方
      15. アルファベットのルビ
      16. 「か」「が」「ヶ」などの使い方
      17. くり返し記号の使い方
      18. 長音記号の使い方
    3. 組み体裁
      1. 句読点
      2. 中丸
      3. かぎ・括弧
      4. 感嘆符と疑問符
      5. リーダーとケイ
      6. 行頭においてはならないもの
      7. 文末においてはならないもの
      8. 会話の改行と、その前後の字下がり・読点
      9. かぎ・括弧・句読点の間のアキ
    4. 常用漢字五十音順音訓表
      • 付表
    5. 人名用漢字表
      • 人名用漢字許容字体表


    要領

    主な内容について

     慣用語・慣用表現の意味や用法、同音異義語の別なども掲載されていますが、文章の記し方に重点が置かれています。
     あくまでも、表記のための辞典です。

    解説の仕方について

     一つの項目に対し、概ね二つ以上の例を用いて解説しています。
     辞書によっては統一されない表記も、多くは出版社、辞書・辞典名をあげて記されているため、信頼できます。


    用途

     文章中の文字の使い方に関する参考書。講談社校閲の社内用資料集がおおもとだそうです。
     内容が良くても、読みにくい(=意味が伝わりにくい)表記では「意味がない」 読者の立場で表記を心がけましょう、という姿勢の再確認によいのではないでしょうか。


    コメント

     好きに書けばいいじゃん、というのは、読みにくくてもかまわない、ということで、それは読んでもらわなくてもいい、ということ。それでは、「自分の文章は結果的に自慰行為にすぎない」という宣言なのだと自覚させられる一冊です。
     わたしがよく目を通すのは最初の章、「原稿整理の必要性とそのポイント」
    「送りがなの付け方」や「漢字書き、かな書きの要領」も何度か読み返しました。
     たしかにその一言を漢字で書くか、かなにひらくかで、読みやすさも印象も、まるで違います。
     読みやすさ、か、読み易さ、か、よみやすさ。意味の伝わりの良さも異なりますよね。
     で、これはまずい、と自作品、現在修正作業中。
     エンターテイメントでありたいと願う以上、居直って「自慰行為だからナニさ」とは、ちょっと言えませんもの。


    前へ次へ
    一覧へ戻る