目次は次のとおりです。
章の表題だけでも良いかと思ったのですが、辞書で一番重要なのはその中身。
すべて書きだしてみました。分量がありますので、お覚悟!
内容が多岐に亘っているので、要領も一様ではありません。
語源、慣用、特例、誤用の一例が挙げられているため、原則や正規、意味を理解することが容易です。
正しい表記、表現の原則について、その成り立ちから理解することができます。
原則を認知している、と、原則を理解している、を分ける一冊とも言えるのではないでしょうか。
原則には必ず例外があります。原則を知らず破戒的な文章をつらねるのではなく、原則を知って例外を表現法として上手く活用することができたら、素敵ですよね。
好んで読むのは第一部「日本語の知識」と第4部「表現のテクニック」です。
辞書と言うと通常はことばの確認が主体とされますが、この辞書ではことばと表現を学ぶことを主体としているのではないでしょうか。
第一部では日本語の持つ特色、歴史などをふまえたうえで、近代での変化、現代の日本語の実態を。
第四部では、文章のねじれとは何か、二重否定はなぜ避けるべきなのか、などを具体的に学ぶことができます。
また、慣用句、成句には日本ならではの背景をもつものも多いです。世界観を大切にした西洋風ファンタジー等をお書きになるなら、参考に一読しておくと良いかもしれません。
「釘をさす」とか、「鳴り物入り」とか、「二の句が継げない」「埒が明かない」などなど、背景が日本でないと使えないことばも少なくありませんし。
え? わたし? そのように、日本語的表現に「翻訳されている」ことにしています(笑)
お気に入りの辞書です。