曼珠沙華

その花の 野に君は立つ 曼珠沙華 過ぎ去ればなお 染む涙色

 コメント不能。申し訳ない。

葉はいらぬ 実をもいらぬと 曼珠沙華

 これはことば遊びですね。
 例えば「栄はいらぬ 己をもいらぬ」と置き換えてみる。ストイックな感じ。
 それゆえの一途さがいとわしくあり、また愛しくもあり。

ただ咲けり 花 曼珠沙華 曼珠沙華

 彼岸花の群生。川原の土手に群れて咲く赤い花の見事さに驚き、
 ついでこの花には実はならぬと聞かされ、
 「なにゆえに、なおも咲くか」と思ったものです。
 そう、たぶん、わたしの中の「曼珠沙華」のイメージはこれが原点ですねぇ。
 ところで本当に実はならないのでしょうか?

見上げれば 蒼天透かす 曼珠沙華

 地面に寝転んで彼岸花を見上げる角度で撮影された写真。
 秋の高く遠く青い空と光、花の赤、茎の緑のコントラスト。
 教会の天窓のステンドグラスのように美しい写真で、
 わたしは大のお気に入りだったのですが、彼岸花を好きでない母は
 「気味が悪い」と捨ててしました。
 それは花のカレンダーの一部だったので、
 その年、我が家に9月はありませんでした。
 気付いたら、いきなり10月だったの(笑)


 Kazさんちの句会第二回お題は「彼岸花、もしくは曼珠沙華」です。
 彼岸花ではなく曼珠沙華を選んで詠んだのは、そのことばの響きが好きだから。
 あれ、そういえばこの花、近代以前の句や歌にはあまり見かけない花ですよね。
 まさか外来種なんでしょうか?? それともタブーでもあったのかな。
 さて、曼珠沙華、彼岸花、と花の姿を思い出し、
 思い出すままにいくつか詠んで、ふと気付くと、すべて曼珠沙華で〆てます。
 曼珠沙華ではじまる句も中に詠んだ句もない・・・・・・
 それじゃ、ちょっと面白くないのでことばを並べ替えてみよう、などと思いつき
 さっそく試してみました。4つ目の句で実験。

ver1.0 見上げれば 蒼天透かす 曼珠沙華
     ↓
ver1.05 曼珠沙華 蒼天透かし 凛と立ち

 ううむ。どっちかっていうと写真は前者に近かったように思うけど、
 後者のほうが面白いのかも。
 前回の句会で、同じ「花火」ということばを使用していても、
 みなそれぞれに詠んだ情景が違って感嘆したのですけれど、
 同じ状況でもちょいとことばをいれかえるだけで
 随分印象が変わるものですねぇ。
 なるほど。
 奥の深い・・・・・・

 と、いうことで、此度は最初の二つの句で参加いたします。

 さてさて、いかに咲き誇るや、曼荼羅の華の群。
 血に涙。花の赤きは、さても命の色なるか。
 曼珠沙華 その花色に 己を映す

 おっ、五つ目!

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