第5章 転々、…… (5)

 怒りに震える翠燕を前に困らないのは連幸くらいなものだと王虎は思っている。
 しかし、実のところ、連幸だけでなく斐竜も日烏も石涼も、それほど気にしてはいない。
 なぜなら、もし対処すべき問題が発生した故の不機嫌ならば、翠燕は怒る前に問答無用の対処行動――そこには報復ももちろん含まれる――をとる。そして翠燕個人の心理的不満に関しては放っておいても支障はないことを承知しているからだ。
 日烏は部屋を出しなに振り返る。翠燕の背中を見ながらどうしたものかと悩む王虎の様子に小さく笑った。
 癇癪を起こした誰かのことなど、気に止めはしない。わたしも、連幸も、石涼も、そう、翠燕自身でさえも。
 邪魔になれば殴りつけて黙らせる程度のことは平気でするし、必要とあらば始末も考える人間だ。
 だが、王虎だけが、気にかける。斐竜と同じように。
 だからかな、と、視線を前に戻す。
 何が「だから」なのかは、考えないことにしている。ことに作戦中は。
 前を歩く坊やからも、同じ匂いがする。
 お人よしの匂いだ。
 この坊やがハンターを続けるのは苦しかっただろう。
「日烏?」
 視線を感じたのだろうか。振り返ったジェスが立ち止まり首をかしげた。
 さて、なんと言おうか。
 考えたのは唇に笑みを刻むまで。その後は、するりと言葉が口を出る。
「王虎のパンチ、受けるんじゃないよ」
「……」
 それは潔くない、とでも感じたのだろうか。
 口をつぐんだ男は、理由を問うようにわずかに眉をひそめる。
 数歩先で立ち止まった石涼が、半身だけ振りかえる姿が、ジェスの肩越しに見えた。
「覚えておくんだね。王虎の一撃を食らうということは」
「喰らうということは?」
「あたしのおもちゃになる宣誓とほぼ同義」
「え?」
「首に当たれば一撃で極楽行きさ。でも、ボディーなら、あたしのお人形(ドール)」
 どっちがいい、と微笑むと、青白い顔で坊やは目を見開いた。
 返す言葉を懸命に探すジェスの肩を、石涼が背後からぽんと叩く。苦笑まじりにこう言った。
「厳しい選択です。胸中、お察しします」
「……なんか、もしかして俺、もう、ドール決定?」
 首を回して訊ねたジェスに、石涼は頷いた。
「作戦終了時に、王虎が五体満足でしたら、あるいは」
「止めるのは手間だからね」
「そう。左腕を事前にもいでおかなくては、ご無事を保証できません」
 絶句したジェスを二人で両脇から抱え、歩を進める。
「戦死した方が、簡単そうだ」
 苦しげに笑いつつもジェスの四肢の緊張が、緩やかに解けてゆく。後悔と己への嫌悪感に縛られた身が、伸びやかさを取り戻す。
 その変化を、腕を捕らえた手のひらで感じながら、日烏はジェスには分らないように息をついた。
 そう、それでいい。
 後悔も嫌悪も。
 それはすべてを終えた者の権利。
 今は目の前の戦いに、全力を傾けろ。

 日烏の笑い声が遠ざかる。
 王虎はジェスの目を思い浮かべた。
 魚河岸の魚の方がまだしも新鮮に思うほど、哀しみと悔いに、とろりと濁っていた目。
 まあ、しかし、心配はないだろう。
 日烏はあれで情の濃い女だ。ガキの世話は任せるに限る。
 さて、と、王虎はドアから翠燕に視線をもどした。
 ここにも一人、手のかかるヤツがいる。
 手をかけずとも、自力でなんとかするだろうが放っておくのも落ち着かない。
 その表情にはなんの変わりもない。
 いつもどおりの取り澄ましたツラだ。
 だが、その怒りと苛立ちの気配は周囲にいらぬ緊張を与えてしまっている。
 かわいそうに、怯えて指示を仰ぐことさえできないでいるヤツラを見ろ。
 物問いた気に、ちらりちらりと翠燕を見る彼らは、しかし、どう声をかけてよいのかわからないようだ。
 救いを求めるように、王虎に視線を投げかけるものもいる。
 どうしたものか。
 ため息をつく。
 が、考えたところで、俺の知恵などたかが知れている。
 決めた。

 殴り飛ばす。
 歌にも言うではないか。
 幸せなら態度で示そうよ、と。
 言葉にならない不安なら、殴ってみるのが一番だ。

 決めてから行動まで1秒もなかった。
 驚いたのは、避けられたからではない。
 そのボディーブローが、見事に決まってしまったからだ。
 机と椅子と、その上のコーヒーカップ、デカンタ(コーヒー入り)と端末数台を巻き込んで倒れた翠燕に目を見張る。常であれば、王虎の一撃が翠燕に当たることなど決してないというのに。
 仰天した数人のスタッフが翠燕に駆け寄った。
「大丈夫だ。心配ない」
 助け起こそうとするスタッフを冷静に退けて、翠燕は立ち上がった。苦痛、というよりは渋面で、言う。
「王虎」
「なんでい」
「手加減しろ。少し遅れたら、内蔵が破裂していた」
 立ち上がり、バックステップで王虎の容赦ない一撃をとっさに殺したのだろう。しかし背後の椅子や机、端末まで、気が回らなかったのか。
「……てっきり、すんなりとかわすと思ってたからな」
 王虎は機械の左手で鼻の頭を掻く。
「目ぇ、覚めたか」
 言われて翠燕がわずかに眉を上げた。頷きはせず、だが、こう言った。
「王虎、当事者が前線に出ることは望ましくない、と言ったが」
「撤回するんだろ。わかってらぁ。だいたい当事者だのなんだのと気遣えるほど、人手はたりてねえだろうが。昨日の会議でもそれぁ、決定済みだぜ。慣れねぇ気遣いなんてするもんじゃねぇ」
「ああ」
「俺はかまわねえ。他人に任せるより、よっぽどすっきりする。で、おまえも行くのか。別に、止めやしねえがよ。おめぇに死なれたら、ここは終いだ。玉を守る駒がいくらあっても、指し手がいねぇんじゃ話にならねぇや。ま、敵をひきつけるのは俺に任せとくんだな。お前はさっさと迎えにいってこい。遅れるとうるせぇぞ、斐竜は」
「借りておく」
「さっきの一発で前払い、たしかに受け取った。……ついでに、それもチャラにしておいてくれや」
 コーヒーまみれの端末を指差して、王虎は言った。
 王虎から視線を壊れた端末に転じた翠燕は、眉を寄せた。
「……。貸し借りの均衡がいささか俺に偏っているようには思わないか」
「価値観の違いってヤツだろ」
 かかか、と機嫌よく王虎は笑い、黒谷で待機している部下たちにと合流するために、部屋を出た。
 その壁のような背を見送りつつ、翠燕は片づけを命じた。遠巻きに様子を窺っていたスタッフが安堵の息をつき、手際よく片づけを始める。
「俺が留守の間、判断に困るようなことがあれば、そうだな。蔡氏に相談しろ。負傷者以外の問題は発生しないだろう。谷での陽動戦後は負傷者も少なくない。準備を怠るな。作戦が成功してからが、医務室の戦場だ」
「はい」
 魏発に短い指示を残した翠燕は、前髪を掻き揚げる。
 失敗したときは野ざらしの骨になるだけだ。考える必要はない。
 ゆっくりと息を吐き出しながら。
 予想通り、だが……。
 独白をそこで打ち切った翠燕は、髪から滴るコーヒーを見て秀麗な眉をひそめた。
 まずは、シャワーだ。

 白狼に引きずられてゆく斐竜を、連幸は見送った。抵抗らしい抵抗をしないのはよいことだ。この状況で斐竜や自分の正体が明かされれば無事にはすまない。さすがに二人で――胡蝶と蜻蛉の傷は深い。即座に命が危ういわけではないが、負傷者を抱えて斐竜と二人で――ここを切り抜けるのは不可能だ。諜報員の戦力などタカが知れている。おそらくは今の胡蝶のほうがまだしも使えるという程度。ならば騒ぎを起こすのは徒労にすぎない。
 こちらの正体を雍焔にあえて明かさなかったのなら、白狼もいまだどちらに付くかを決めかねているということだ。
 でなければ、あるいは。
 思考がそこまで進んだそのとき、両手を床について身を起こしていた胡蝶の体ががくりと沈んだ。
「胡蝶」
 白狼はフェイに任せるとして。
 その背をそっと撫でる。
 荒い息の胡蝶は申し訳なさそうに連幸を見あげた。蜻蛉にいたっては意識がない。
「胡蝶。しっかり」
「姐さま」
 うつぶせる胡蝶の背を抱いて、顔を寄せる。
 しばらく休めば、いけます。
 胡蝶がささやいた。蜻蛉が周りには分らぬよう、薄く目を開いてそれに同意する。
 映像に紛れ込ませたノイズに、翠燕は気付くだろう。彼らが行動を起こすまで約4時間。
 連幸のわずかな仕種から意図を読み取った諜報員たちが、行動を開始する。救出予定の4人をつれて撤退するために。
 あとは。
 諜報員の行動を不審に思わせないように、注意をひきつけるだけ。
 顔を上げた連幸は、自分を監視している青年を見つめた。
 怯えたまなざしに。
 えもいわれぬ艶と。
「お願い。手当てを……どうか」
 澄んだ水色の瞳に浮ぶ涙には毒を潜ませて。
「お願い」

 斐竜を一室に連れ込んだ白狼は、乱暴にその体をベッドの上に投げ出した。
 自由になったと見るや逃げ出そうとする斐竜の衣装を掴み引き倒す。長い裾を右膝で押さえ、左の膝を袖に乗せ動きを封じると、往復で何度か頬を打った。
 抵抗が弱まった隙に、額をわしづかみにする。
 最後に強く押し倒したとき、ヘッドボードに頭をぶつけた斐竜がぐったりすると、白狼は悠々とドアを振り返る。
 ドアの右上についている監視カメラに向かい、口元だけで笑った。
「ここから先は、有料だ」
 それだけ言って、そのカメラを銃で打ち抜いた。

 監視カメラ前に座っていた何人かが、がっかりしたようにため息をつく。
「面白くねえな。ちくしょう」
「音だけなら、聞けるぜ」
「……用意周到だな。まさかおまえそういう趣味が」
「バカヤロウ!! 冗談じゃねぇ。あいつがなに考えてるのかわからねえから、用心したんだ。カメラ言ってみれば囮よ、囮」
 映像から音声へと出力データを変じたその男と、数人の監視員は、聞こえてくる音にしばし耳を傾けた。
 マイクの拾う音を数分聞いていた彼らは、やってられねぇな、とつぶやく。互いに顔を見合わせると、それぞれの部屋に引き取った。
 その声を聞き流しているだけでも、体内に熱が篭る。
 とりあえず、この熱を冷ましたい。
 どうせ、祭りは昼過ぎだ。前哨戦といくか。
 それぞれに気に入りの女の部屋へと去った男たちは気付かなかった。
 ともにモニターを覗き込んでいた一人の不審な行動に。

 黒谷に到着した翠燕は、僅かばかりの部下を率いて、その数十倍に当たる敵に対峙していた。
 正午、真上に来た太陽が、谷から影を追いやった。底まで差した日に、谷の色が変わる。暗褐色に見えた岩壁が、深く澄んだ群青へと見る見る変わってゆく。
 交渉時間に正午を選んだ翠燕の判断を、遅すぎる、と王虎は感じたのだが。これがその理由だった。真上にある強い光源のおかげで、谷底から王虎らを見つけるのは困難だ。逆に、谷の上から底を見下ろす王虎らには、敵の陣容のすべてが見える。
 翠燕に対しているのは安凱、目玉と呼ばれる男である。雍焔の右腕と言われている男だった。
 犯した悪行を数え上げたら、日の出から初めて日暮れまで続く。したがってどんなに安く見積もっても死刑、という判断が司法局から下されているため、賞金首である。
 今現在の価格。W.S.通貨で1,800万。
 谷の上から隠れて様子を伺う王虎には、安凱が小ぶりの銭袋に見えていた。
「賞金首そろいだな。おう、そうは思わねぇか。その向こうにいるのは1,000万。20時の方向にいる赤いスーツのはちょっと値下がりして803万だ。惜しいな、……グラム売りはしねぇだろうしなぁ」
 個体として識別できる程度の損傷ならよいが、肉塊になってしまっては賞金を受け取ることは難しい。
 話題を振られた部下の一人が苦笑する。
「王虎、交渉が始まったようですよ」
「音、入るか?」
「ええ、もちろん。映像は翠燕の左後方、楊端のスコープから拾っています」

『てめぇに切られたこの目の恨みを、晴らさせてもらう』
 男が前髪をかきあげた。赤毛の下から現われたのは、刀傷か。
 骨まで砕かれたのか、その右半面は陥没し、まるで風雨に晒された石膏像のように崩れていた。アレを思えば、俺のほうがまだしも男前だな、と王虎がつぶやき部下の失笑をかった。
 あちこちで恨みをかっているようですね、李指令は、と部下が返す。
「中途半端に手加減するからだ。一撃で仕留めちまえばいいのによ。ヘンなところで優しいからなぁ、翠燕は」
『なに、殺しはしない。生かしたまま連れて行ってやるよ。その目で、てめぇの女が、どんな目にあうか、じっくり見物すればいい。さぞ楽しかろうなぁ』
「……かわいそうに」
「あーあー。言っちゃなんねぇことを……こりゃ、殺してももらえねぇぞ」
 攻撃のタイミングを図るために沈黙を守る翠燕が、今、どれほど腹を立てているか想像するだけで可笑しくてたまらない。その怒りを向けられている相手が自分でないならなおさらだ。腹を立てれば立てるほど、無口に、そして冷徹になる翠燕の怒りを計測できるなら、太陽さえもが凍えるほどの冷気を検出するだろう。

 そんな状況を全く知らぬ気に、安凱はますますいい気になってしゃべり続けた。
 やがてとうとう話す言葉が尽きたのか、沈黙が両者の間に横たわる。
 その頃には、王虎の準備もすっかり整っていた。谷の上から眺めれば、安凱の布陣は丸見えだ。崩しやすい場所を検討し、作戦を適宜変更し王虎が部下を展開させるまでの時間、黙ってヨタごとを聞かざるえなかった翠燕の苦労には報いてやらなくてはならない。
 王虎は谷の上に設置された対戦車砲の照準を一旦安凱に合わせ、そしてわずかに後方に外した。
 安凱が右腕を横に払う。それが合図だったのだろう。いっせいにその傘下が隊列を広げる。
「行くぞ」
 安凱は勝利を確信して攻撃の指令を出す。
 翠燕の背後に控えていた4人が瞬時に身構える。翠燕が軽くあごをしゃくって指示を出した。
 四人が翠燕の前に出る。
 そして。
 まさに手を振り下ろそうとした安凱の身を掠めて、黒谷の北岸から、飛んできた何かが後方へ飛び。
 何事かと振り返った安凱の眼前で。
 部下たちが吹き飛んだ。
 ジェスが訓練を施した一夜漬け部隊の奇襲である。対空砲を水平に ―― より正確にいうならば、水平よりもマイナス十度ほど傾斜している ―― 撃ったのだ。最初の一撃をかわぎりに、雨あられと降り注ぐ砲撃は安凱の部下を次々となぎ倒してゆく。
「よし、突撃!」
 王虎の号令の下、一部が崖を滑り降りる。降りるところを狙い撃ちにしようとしても、砲撃で舞い立った砂塵が視界を妨げる。
 砂埃が収まる前に、安凱の部下の5分の1は絶命していた。

「いったいどういう視力をしているんだ」
 動揺する安凱のすぐ傍で、翠燕の冷たい声が響いた。耳元に息がかかるほどその声は近い。
「ご大層な口上をのんびりと聞いてやるほど、俺がお人よしに見えるとはな」
「貴様っ」
「そんな節穴に目玉は必要ない」
 そう言って笑った翠燕の凄惨な微笑が、安凱がこの世で見た最後のものだった。
 直後安凱の眼窩にするりと滑り込んだ翠燕の優美な指が、ためらいも見せず流麗な動きで、残されたたった一つの目をすくいだす。鮮やかな紅に染まる視界。炸裂する光。そして闇。血にまみれた白い糸を何本か引きながら抉り出された目はぺちゃり、と小さな音を立てて、地面に落ちて転がった。激痛のあまり、安凱は膝をつく。絶叫は、しかし安凱の頭蓋内で響くだけで、声として外に漏れることはなかった。
 常人であればそのまま失神するか、痛みのあまり死んでしまえただろうに、鍛えた肉体と精神が安凱の意識をこの世に繋ぎとめる。落ちて砂にまみれた眼球を捜してか、安凱は無意識のうちに大地を探った。
 暗闇の中、苦痛に地べたを這い回る安凱を一顧だにせずに翠燕は前へと進む。ぴっ、と振るった翠燕の指に絡んだ組織が、その白い手袋にわずかばかりの染みを残して払われる。
 幾人かの敵が立ちふさがるのだが、薄紙ほどの抵抗も感じさせず翠燕は通りすぎてゆく。翠燕が傍らをすり抜けたわずかの間、立っていた敵の首から鮮血が迸る。ゆっくりと倒れる男たちが地面に抱きとめられるころには、翠燕はかなり先を走っていた。
 何が手加減しろ、だ。てめえのほうがよっぽど容赦ねえぞ、おい。
 一思いに殺ってやりゃいいだろうに。
 王虎は哀れな安凱にとどめを刺しながら笑った。指揮官を失った安凱の部隊を片付けるよう配下に指示を出す。
 そして、王虎はつぶやいた。
 しかたがないか。
 虎の子を盗んでタダで済むハズがねぇ。あの船を襲った時点で、こいつらの未来はすでに決定していたのだ。
 わざと盗ませたことは、この際、考慮の外においておく。
 群がり来る雑魚を左腕の一撃で弾き飛ばし、王虎も翠燕の後を追った。王虎の後には部下たちが続く。
 そうだ。ひきつけるのはここじゃない。もっと先。要塞の間際。
 そして中の連中を引きずり出す。

 黒谷で発生した戦闘を肴に、雍焔は歌姫と酒を酌み交わす。
「いいのかしら。可愛い部下がやられてるわよ」
「放っておけ。かわりはいくらでもいる」
「ひどい人ね。いつか、わたしもそうするつもり?」
「さあな」
 言いながら女を抱き寄せ唇を重ねる。
 ざらりとした雍焔の頬を撫で、女は唇の端を上げた。
「しかたがないわ。騙されていてあげる」
 その首筋に顔を埋める。
「今は、ね」
 珠を転がすような声でくすくすと笑い、女は雍焔を胸に抱えたまま敷物の上に倒れこんだ。