小説サイトのJavaScript Chips

第2回 著作権表示にメールアドレスをリンクする

 前回、Copyrightの表示をJavaScriptで記述しました。

var c_right ="<p class=\"copyright\">Copyright &copy; "
	+ "2008"
	+ " 八仙花(Hachisenka). "
	+ "All Rights Reserved.</p>";
	
document.write(c_right);

 これです。  今回は、この著作者名の部分にメールアドレスをリンクします。
 といって、

var c_right ="<p class=\"copyright\">Copyright &copy; "
	+ "2008"
	+ " <a href=\"mailto:メールアドレス\">八仙花(Hachisenka).</a> "
	+ "All Rights Reserved.</p>";

document.write(c_right);

 などとしようものなら、メールアドレス回収ロボットにメールアドレスを持ってゆかれてしまいます。
 回収されるとどうなるか。
 毎日毎日送信した覚えもないリターンメールを何十通といただくことになります。
 他にも、請求した覚えのない「Your password」とか、感謝される謂れのない「Thank You!」なども届きます。
 まさに No Thank You! という状況です。
 少ないほうだとは思うのですが、わたしは「半日で70通」をいただくこともありました。
 メールボックスから削除するもの面倒くさいです。
 面倒くさい。
 これは、わたしを動かす唯一無二の指令(そんな馬鹿な/笑)

 では、どうしたらよいのでしょう。
 まず、ロボットの特性を考えました。
 広大なwebからメールアドレスだけを拾い出すには、メールアドレス固有の特徴を見分ける必要があります。
 つまり、やつらは「mailto:」や「@」に反応するのではないか、と推測したのです。
 そこで「mailto:」や「@」をhtmlから隠すことを考えました。
 そのソースがこちら。

acount = "info";      //メールアカウント
domain = "hanaakari.jp";   //ドメイン
at = "<img src='at.gif' alt='&#64;' width='8' height='10'>" //@イメージ

reference = acount + at + domain;
e_mail = "mailto:" + acount + "&#64;" + domain;

letter = "<address>このサイトへのお問い合わせは"+reference.link(e_mail)+"まで</address>";

document.write(letter);

 表示サンプルはこれです。

 1.「メールアカウント」と「@」と「ドメイン」を個別に設定し、それを再度くっつける。
 2.その際、「@」をgif画像で表示する。
 3.さらにタグの中の「@」は「&#64;」で表記。
 こうすると、万が一手動でアドレスを拾われた場合でも、アカウントやドメインの変更は簡単です。
 infoは拾われちゃったからinfomationにしよう、とか、ドメイン変更したからメールアドレスも変えなくちゃ、というときにお役立ちなのです。えへん。

 さて、次はこれを前出の「Copyrightの表示」に組みこんでみます。
「@」を表示する必要はないのでgif画像差し替え関連部分は除きました。
 そのかわり、著作者を表示するので、これを変数にいたします。

acount = "info";	//メールアカウント
domain = "hanaakari.jp";	//ドメイン
author = "八仙花(Hachisenka)";	//著作者名
Y = "2008";		//西暦

reference = acount + at + domain;

var c_right ="<p class=\"copyright\">Copyright &copy; "
	+ Y
	+ author.link(reference)
	+ ". All Rights Reserved.</p>";

document.write(c_right);

 こちらがその表示サンプル。

 いかがでしょう。
 メールアカウント、ドメイン、西暦、ハンドルネームなどの変更時、全てのページの著作権表示やリンクを修正するよりも、

<script type="text/javascript" src="copyright_2.js"></script>

 と、htmlに一行記述しておくほうが、断然楽ですよね。
(それにこうしてメールアドレスをリンクしておくと、時々感想メールもいただけたりします。余禄と言うよりも、このためだけにでもメールアドレスを記載する価値があると申し上げてもよいかと)
 以上、「著作権表示にメールアドレスをリンクする」でした。
 では。