昨晩、コンタクトレンズを失くしました。
指先から落っこちて、探す時間さえあれば無事に見つかったのでしょうが、折悪しく若さまが夜泣き(?)をいたしまして。
そんなとき、大概は旦那があやして時間を稼いでくれるのですが、昨晩に限りどうも爆睡していたようです。
ぐずぐずが続いているので、コンタクトレンズを探すのをあきらめたわたしが洗面所から出てみると。
なんと廊下には泣き顔の若さまが!
うぇ〜ん、うぇ〜んと泣きながら、寝ぼけ眼で洗面所までやってきた様子。
完全に覚醒する前にと急いで抱き上げて寝室に戻り、寝かしつけ。
……位置的に見て、若さまは寝室から出る際に、確実に旦那の上を踏み越えてきているはずなんだけども、旦那は気づいた様子もなくぐーすーぴー。
よっぽど疲れてるんだろうなあ、と、思い、なんかこう、わたしがもう少しおおらかになったほうがいいみたいだと気づきました。
仕事も込入ってるみたいだしねぇ……家に帰れば帰ったで、世界一わがままなクライアント(若さま)がいて、世界一気難しいクライアント(わたし)がいて、じゃあ堪らないよねぇ。
いや、まあ、それを言ったらわたしにだって世界一のクライアントを二人も抱えてるんだけどもさ。
わたしだって、わたしだってって言っててもしょうがないので、ここはわたしの処理能力を伸ばす方向で考えてみたいと思います。
このところ、どうも旦那との意気が合いません。
互いの思いやりや望むところが微妙に食い違うので、もやもやします。
たぶん、これまでは互いに互いを第一に動いていたのに、いまや互いに若さまを中心に動いているからからなのだと思います。
でもこう、気遣ってくれてることが明後日を向いているのは、気遣いがない以上にストレスになるというか……。
気遣いがないなら
「ちったあ気遣えよ」
と言えば済むんですけど、気遣ってくれているのが分かるだけに
「気遣いの方向が違うんだよ」
とは言いにくい、みたいな。わたしは言うけど。言うと旦那は凹むんだけど。凹んでる旦那をみるとわたしも凹む。
「……せっかく気遣ってくれたのに、贅沢なこと言っちゃったな。不器用な人にひどいことをした」
「何も聞かずに空気読めって、ちょと求めすぎだよ、わたし」
と。
そういうことで、今後はお互い
「声を出してゆこう!」「おう」
ということになりました。体育会系のノリはなじみが薄いのでうまく行くかどうか。
夫婦としての呼吸とは別に、父母としての阿吽の呼吸を身につけてゆかなくてはならないんですね。
さても人生、修行の連続だわ。
気はいいけれど(?)口が悪いという人がいます。
どの程度口が悪いかと言うと、人に対して腹を立てたときに
「殺してやりたい!」
と、ナチュラルに出てくる程度。
で、その人が、
「口の悪い人と一緒にいると影響されるんだよね」
と言います。
それでわたしは「ああ、誰かに影響されてこんな風になっちゃったのか」と思ったのですが。
その人曰く
「普通は、相当腹が立っても『殺してやりたい』と思うだけでしょ? でも実際に言う人と一緒にいると、平気で口にするようになっちゃうんだよね」
……普通は思いませんって(冷や汗)
「いやいやいやいや、思うだけでも十分ドン引き。冗談でもキツイ。ていうか、腹が立ったくらいで殺したいとかありえない。その思考がすでにダメ」
わたしは思っただけのつもりだったのですが、あまりの驚きにそれは言葉になってしまっていたようで
「……あなたも言うねぇ」
「…………すみません、あんまりびっくりしたもんで」
「そこまで驚かれることだった?」
「大変言いにくいですが、ええ」
気まずい沈黙のあと、その人が「思い違いをしてたらしい。思うくらいは普通と思ってたけど、違うんだね」としんみり。
思わずにすむならそのほうが穏便ですよね、とかなんとか良くわからない相槌を打ちながら、
(今この瞬間、『殺してやりたい』て思われてたら怖いなあ)
と思っておりました。
何事も周囲に影響されるということに誤りはないけれど、それでもやっぱりもともとの素養があってこうなるのか、それとも言動のみならず、思考にまで影響は浸透してゆくものなのか。
たぶんその人の語感的には、小さな子供が言う「ムカついたー!」「ウザイ」と同じくらいの気持ちなんだろうけども、でもやっぱり、いい年した大人がこれではよろしくないよねぇ。
若さまにもよい影響はないだろうし、……気さくないい人なんだけど、気さくな性分なら何を言ってもいいわけじゃないことを若さまが理解するまでは、会うのは控えたほうがいいのかも。
最近、子供つながりの知人を話す機会が増えました。
でも共通項って同じ年頃の子供がいるということだけなんですよね。
だから何というか、話をしていて困ることが多いです。
せめて年齢くらい近ければよいのだけれど、その人とは十歳近く離れているので、いろんなところで差異が重なってしまいます。
一番困るのは彼女の交友関係では一般的であろう事柄が、わたしには奇異に映るとき。
同意を求められても「うーん、それは寂しかったねえ」くらいしか返せません。でもそれでは彼女は不満なんですよね。
難しいなあ。
わかんね、と思ったのは
・友達から婚約報告がなかった → 突然結婚式への出席を打診されてムカついた
・友達の妊娠報告がなかった → 年賀状で「生まれました」と言われてムカついた
・友達からの出産祝いがカードだけだった → 金品がないのはセコいしケチ!
・友達からの出産祝いが気に入らなかった → リクエストを聞かないのは非常識
・友達が愚痴を言わない → 不幸せを隠して幸せなことだけ見せ付けるのはいやらしい
他にもあったけど、覚えてるのはこれくらい。
わたし的にはどれも「むしろあなたが非常識」と思えてしまうので、なかなか付き合いがきっついです。
子供を持つと、今までとは全く異なる人付き合いのスキルを求められるので、修行の連続という感じがします。
いちいち引っかかってないで、早く右から左へ受け流せるようにならないとな〜。
若さまの「どじょ(どうぞ)」にはいくつかの用法があるのですが、「へえ」と思ったのはこういうの。
「ボクに『どじょ』してください」
というもの。
転じて「〜〜してください」での活用。
たとえば、何かほしい物があるときにも
『どじょ、どじょ』
抱っこをねだるときにも
『どじょ、どじょ』
大人だったらありえない(笑)活用に、子供って面白いもんだなあと思うのでした。
や、ほんと、変で面白い。
それで旦那が
「パパに『どうぞ』って言ったら、それをパパにくれなくちゃいけないんだよ」
と教え諭したりもするんだけど、そんなときは速攻首を左右にぶんぶん振って
『いやいやいやいや、ありえないからそれ。マジ勘弁』
みたいな顔をします。
いつごろそういう活用はしないことを理解するんだろう。
飽きないわ〜。
もう随分前のこと。あれはやっと歩けるようになった頃のこと。
若さまは上置き型の仏壇に手を掛けて、仏壇ごとひっくり返ったことがあります。
本日不意に仏壇を指差して『ダメダメ』のサインをしていました。
「どうしたの」と尋ねるとベビーサインで『(仏壇が)落ちた』『痛かった』『ダメダメ』
仏壇に手を掛けたら、仏壇が台から落ちてきて、下敷きになって痛かった、だから触ったらダメダメなんだよね
ということらしいです。
もう半年以上前のことだと思うんだけども、覚えてるんですねぇ……なんか感動かも。
リトミックは楽しいです。それに回を重ねるごとに、若さまの反応が良くなるのが嬉しいです。
仕事から帰宅した旦那に、
「今日はリトミックに行ったんだよね、何をしたの」
なんて尋ねられると、
「どーんどんっ どーんどんっ ちょちょちょちょちょちょ」
などと象さんの歩きまね、ありさんの歩きまねなどを(狭い玄関で)披露してくれるようにもなりました。
お友達とも不完全な交流があったりいたしまして。
それにこれが一番ありがたいのですが。
母親同士が「お友だち」の雰囲気にならないのが楽しいです。
世間話をしたり、お互いの子供と笑顔で遊んだり……それくらいが一番心地いいな。ずっとこのままでいられるといいんだけどな。
なんだか今日はおもちゃデーでした。
頼んでいた積み木が届き、頼んでいた絵本とCDが届き、店頭でつい新しいおもちゃを買ってしまい……。
今日がクリスマスなら当たり前かも、みたいな。
まあ、若さまが夢中で遊んでいるのでOKかな。
でも積み木遊びはわたしもはまってしまいそう……。楽しい。
余裕のないときに悪ふざけをされると、受け止め切れません。
でも悪ふざけをしかけてくる方は、わたしに余裕がないことを知って、わざわざ和ませようと悪ふざけをしかけてくれていることが多いので、なんとも疲れます。
なんていうか、忙しくしているときは別に和みたくもなんともないので(事をそのままにして和めないし)、そっとしておいてくれんかなあと思います。
なんだろうね、あれは。たぶん、わたしが忙しくしていることがストレスになっていて、「忙しくしないでほしい」ってことなんでしょうね。
そんなこと言われたって、忙しいんだから仕方がないのに。
ああ、でも御猫さまの要求には応えずにはいられない……。
可愛いなあ。(結局和んでるわたし)
若さまが「めんめぇ、めんめぇ」と指差すので羊の絵でもあるのかと思ったら、「目」と書いてありました。(コンタクトレンズ屋さんの手書きポップ)
そういえば随分前に
目 目 鼻 口
否定の身振り(いやいや)はたしか6ヶ月過ぎくらいからできていたのですが、このところ肯定の身振りも覚えたようです。
ぞうくんのさんぽという絵本の中に「うん、うん」というフレーズが繰り返しでてくるので、それで学んだようです。
「お風呂入ろうか」
『いやいや』
「もう一回この絵本読むの?」
『うん、うん』
「じゃあ、これをもう一回読んだらお風呂入ろうね」
『いやいや』
「じゃあ、もうおしまい」
『いやいや』
「読んだらお風呂に入るからね」
『……うん、うん』 ← ものすごく不満そう(笑)
「じゃあ、読むよー『今日はいい天気』」
『うん、うん、うん、うん』 ← イメージは張子のトラで
コミュニケーションが容易になって、このひと月、少しずつ楽になってきました。
どうぞ、を覚えた若さま。
「どじょ」といいながら手にしているものを見せてくれます。
見せるだけです。
ありがとうと言って受け取ろうとすると、にやっと笑って逃げてゆきます。
どうやら追いかけっこのお誘いらしいです。
「どじょ」と言って本を差し出すときは、「読んで」の意味です。
受け取るだけ受け取って読まないでいると「どーじょ、どじょっ、どじょおおおお!」と怒ります。
今日の昼寝の寝言は「どうじょ、どうじょ」でした。
どうぞ、の何がそこまで彼を魅了しているのか。
なんだかよくわからないですが、可愛いです。
昨日の検診の指導を受けて、形だけの仕上げ磨きからいよいよ本格的仕上げ磨きへと転換。
今日は嫌がる若さまの胴を両足で確保してから左手で顎を補綴してみました。
作業としてはわりと簡単ですが(わたしは力持ち)、若さまは泣きます。かなり盛大に泣きます。そして暴れます。
わたしに敵うはずはありませんけども。
嫌がって泣いているのだから当然可哀想に思いもいたします。が同時に、それが可愛らしくも思えたりもいたしまして(笑)
朝晩のプロレスごっこもいずれ日課となってゆくのでしょうが、しばらくは歯磨き以外の時間を若さま至上主義で過ごさないと彼のストレスになっちゃうかもしれないなあ。
頑張れ、虫歯になるよりはずっとマシだから(笑)
歯医者は怖いぞ〜(わたし的に)
1歳半検診でした。特に異常もなく終了。
もちろんイヤイヤ期に入りつつある若さまは、予想通りの大暴れをしてくれました。
保健師さん、お医者さん、お世話をおかけいたしました。ありがとうございます。
でも、そんな元気な暴れっぷりがまた楽しかったりして(笑)
若さまの暴れん坊とは別に、わたしがとくに面白かったのは言葉の検査。
左上から金目、ビスクドール、裁ちばさみ、赤い乗用車(わたしが子供のころの乗用車のデザイン?)、子供用茶碗、日本犬が描かれている紙を見せて、「〜〜はどれ?」をやるわけですが。
保健師さん「わんわんはどれかな? わんちゃんどこ?」
若さま「……」
保健師さん「ぶっぶーはどれ? くるまどこかな?」
若さま「……」
保健師さん「まんまはどれ? うまうまはどこ?」
若さま「……」
無反応な若さまに若い保健師さんは困惑気味。
「犬」「自動車」「お椀」ならわかるのになあ、と思いつつ観察していると、案の定、
「言葉はどれくらいでていますか? 指差しはしますか?」
保健師さんに「車は何て言ってます?」と聞かれたときに、わたしが「ぶっぶーです」と答えたから、保健師さんはその言葉を使って若さまにコンタクトしてくれたのですけれども。
家は若さまが使う言葉と、わたし(親)が使う言葉が違うんだよね(笑)
たとえば若さまが「ゴッゴッゴー」とか「でぇん」といえば電車のことですが、わたしは「電車」と言いますし、若さまの「ガッゴ、ガッゴ」や「ンシャ」はわたしの「汽車」ですし、若さまが「ゴォウッ」または「カァンカァンテ」といえばそれは「新幹線」なんです。「クァンクァンクァン」は踏切でややこしかったりもいたします(笑)
会話としては
「ゴォウッ!」
「そうだね、新幹線だったね。新幹線が高架の上を通って行ったねー」
「カァンカァン、カァンカァンテ」
「うん、新幹線。新幹線は速いねぇ。東海道新幹線。のぞみの700系だねぇ(たぶん)」
「おーみ」
「そう、のぞみ」
みたいな。
そこでお断りを入れてからわたしが「犬さんどこ?」「自動車はどれ?」「お椀は?」と若さまに声をかけました。
若さま「ぅわんわ」「ぶっぶー」「かっ(お代わりの「か」かと)」が指差しするのを見てもらってから、補足。
「金目は丸のまま見せたことがないのでわからないと思います。人形も家にはないので知らないと思います。はさみは触っちゃダメだときつく教えているので、きっと指差しもしません」
ちゃんと指差しができた若さまに保健師さんが安堵して、
「あ、そっか、そうかそうか、ごめんねー」
これまで意識をしていなかったのですが、わたしはあまり赤ちゃん語を使っていないようでして……ちゃんと使っておいたほうがよかったのかもなあと思ったのでした。
考えてみれば赤ちゃん語を聞けるのも、あと1年はないわけでして。
うーん、もったいないことをしてしまったかも。でもいまさら赤ちゃん語を使うのも混乱しそうだしなあ。
そんなこんなで得るところの大きい検診でした。
木製レールのおもちゃを購入。
プラレールと迷ったのですが、プラレールは音が大きいこと、レールを踏むと痛そうなこと、レールの強度に不安を覚えたこと、割れると危ないことなどから、木製レールにしました。
若さまは最近電車ブームなので大喜びです。
飛行機、自動車、電車ときたので次は船か二輪車かと楽しみでもあります。
興味深いのは、ブームは変わっても、決して飛行機や自動車への関心は薄れないというところ。
毎日忙しく飛行機のおもちゃを投げ、トミカを転がし、TOYOTA200GTに乗り、木製レールの汽車を振り回し、ボールをわたしにぶつけ、ぬいぐるみとままごとをしている若さまです。多忙ですなあ。