Diary

5月15日(月)

 他部署を手伝ってあげて欲しいんだけど、と上役殿に言われ、「ううむ」
 手伝うことはやぶさかでないんですけども、この程度で手伝いがいるようで、繁忙期はどうするつもりなのか、と。
 1月には1日に200件を越える注文があった取引先が、現在は1日十数件。別の取引先も繁忙期は1日150件ほどの出荷があったけれど、今は一日40件前後。
 で、本日突発で大口で80件ほどの注文が入ったんですけども、計算してみると、
 繁忙期(200+150+α)−現在(12+40+80)=350−132=218
 だから、1月2月に比べると大口取引があっても3分の1程度しか仕事をしていない、ってことなんだけど。
 それでどうして手伝いが必要になるのか、とっても不思議。
 こんな調子で繁忙期を迎えたら、またぞろ事務所の女の子たちに迷惑がかかるんだろうなって思うと、想像だけで憂鬱になっちゃう(ため息)

5月14日(日)

 3.4kgの猫が降ってきた場合、その衝撃はいかほどか。
 猫は出窓からジャンプ、放物線の頂点からの落下距離はおよそ60cmほど。着地時の接地面積は約1.5cm四方。
 ……熟睡中に御猫さまが鳩尾に降ってまいりました。
 思いもよらぬ衝撃に身は二つ折りに。しかし声は出ませんでした。
 いやー、効いた。
 でもできれば深夜でなくて、早朝にしてくれるとよかったんだけど。

5月13日(土)

 土曜日は基本的にお休みを頂くことにしています。
 仕事が遅れていたり詰まっているときは別なんですけど、落ち着いているときくらい、約束どおりのお休みを頂いちゃってもいいかなー、と。
 出勤すればしたで仕事はあるんだけれどね。
 

5月12日(金)

 若いのんと「食事」に行ってまいりました。場所は行きつけの飲み屋だったりするので、食べるものは主に肴なんですけども、呑んでないのでまあ、食事ってことで。
「なんかサプライズなネタ、ないですか〜。鬱が吹き飛ぶようなヤツ」
 と先般失恋したばかりの若いのんが言うので、こんなサプライズはいかがかね、と母子手帳を見せたところ、相当驚いたようでした。
 息を呑んで黙った後、繰り返し深呼吸して、たばこを消して、灰皿を片付けて、ライター等をしまい、わたしのジョッキを確認して
「八仙花さんの酒は、ぼちぼちで、よし。って、それは俺が呑みます」
 ジョッキをとりあげ、飲んでいいのはこっち、とソフトドリンクのメニューをよこす。
 そこから先は「ベルトしてて大丈夫なんですか」とか「Gパンはやめましょうよ」「ワンピースのほうがいいですよ」とか「踵の高い靴履いちゃダメですからね」とか「走っちゃいけませんよ」「階段は気をつけてくださいね」「車の運転も避けたほうがいいですよ」「人ごみは(以下略)」で、果ては郷里のお母さんにまで電話をかけて「他に何か注意してあげることってある?」などとやってしまい、
「あんた何しちゅうね! まさか!!」 ← 勘違いなさった模様
 などと(笑) もちろん誤解はすぐに解きました。
 でも、まあ、彼の気鬱は多少紛れたようでよかったです。
 失恋して相手を嫌いになってしまうのは、好きでいたら辛いからなんですよね。つまり嫌いという気持ちで好きを打ち消さないと苦しいから嫌いになるのであって、嫌いだから別れたというのではない。
 冷めた、嫌いになった、許さないなどと言い募るぶん、きっと彼女のことが好きだったんでしょう。
 許したくないうちは無理に許さなくてもいいけれど、許したくなったら許したほうがいいよ。
 苦しさを和らげるための「嫌い」で、楽しかったことや嬉しかった記憶まで消してしまわないでね。
 一度否定で塗り替えた記憶は復元できないし、復元できても元のものとは違うから、できれば辛さも悔しさも悲しさも切なさも、全部そのままで。
 気を紛らわすなら「嫌い」じゃなくて何か別の「好き」がいい。
 いろいろ言ってあげたいことはあったんだけど、言えたの一言だけだったなあ。
「大丈夫」
 もう一回言ってください、と言う若いのんは可愛いかったです。
 それにしても3月上旬には奥歯が浮くようならぶらぶっぷりを聞かせてくれていたのに(そりゃもうネタにしたいほど)……春は難しい季節だねぇ。

5月11日(木)

 なんとか顔の皮も元通りになりました。
 口の周りがまだなんとなく赤いんですけども、そのうち治まることでしょう。
 やっとマスクとおさらばです。
 明日の約束に間に合ってよかった。
 呑みにいやいや、「食事」に行くのにマスクは興ざめだものねぇ……

5月10日(水)

 いつもお世話になっている病院には産科がないので、別の病院へいってみました。
 噂はいろいろ聞けても、自分の目で確かめないとわからないですものね。
 紹介状ナシの初診でどんな応対なのか、どういうポリシーをお持ちなのか。
 結果は「可もなく不可もなし」
 不可がないならここでいいかな、という感じ。
 ただ、産後1日目から新生児と同室で6日間の入院、というのんは正直「うへぇー」という感じでしたかね。そうそう、出産直後に授乳とかもあったな。
 できれば2,3日は新生児室に授乳に通うほうがいいというか、退院後は四六時中一緒になるわけですから、せめて生まれてからの数日間はゆっくりさせてほしいような……。
 いかに愛があろうとも、眠いときは眠いものだよ、生き物は。
 空腹も生理現象なら、睡眠も生理現象。生理現象は抑えられません。
 赤子の腹は人工乳でも満たせるが、睡眠は誰かに代わりに寝てもらうわけにはいかない、とその昔、従姉がぼやいていたことを思い出します。
 話を聞いたところ、希望と体調次第では1日後から一緒でもない、というので、そこに期待してみたいと思います。実際に生んでみれば気持ちも変わるかもしれんしね。

5月9日(火)

 夏の繁忙期は大変だから今のうちに楽をしておくべきだよ、と先輩に言われ、「実は」と繁忙期の手伝いは場合によっては難しいかもしれないことを伝えると、
「あたしなら、即行報告、即やめる」
 だって、絶対にいい環境じゃないよ、ここ、とのお言葉。
 とはいえ、絶対にいい環境を求めるのは難しいし、どこにいても大差ないように思うんですよねぇ。五十歩百歩、みたいな。
 ただ仕事中に迷惑をかけることがあってはいけないので、早めに退職しようかというだけで……希望としては、日中の軽作業だけでも手伝えるといいんだけど、というところ。
 まあ、うん、そのあたりは中期に入る来週末にでも、上司+人事と相談する予定。
 そうか来週末には4ヶ月目も終わるんだ、早いなあ……。

5月8日(月)

 母、姑から電話あり。
 思ったとおりの大騒動で楽しかったです。
 うちでもやっぱり母上sは「二人分頑張って食べなくちゃね系」なので、これからますます楽しいことになりそうです。
 他には洗濯は体が冷えるし水を含んだ衣類は重いからダメ、とか言っていたけれど、……たらいと洗濯板と手絞りの時代は、母上でもかなり幼少期だったんじゃなかろうかー、などと思います。
 きっと母たちがその母から諭されたことなんでしょうねぇ。
 ほのかに匂いたつ戦前の気配。文化って歴史だなあ。
 真に受けて鵜呑みにしようとしなければ、面白い。いちいち理を唱えようとすると疲れちゃうだろうけど。

5月7日(日)

 何事についても最新を望む人が、こと妊娠・出産となると古風に偏るのはどうしてかしら、と友人が語ったのは数年前。
 なんでも二人の母親に、「悪阻でも、とにかく二人分食べなさい」をやられたらしいです。
 子どもとは無関係に増えた体重に先生が心配して、両母親を呼び出したほどだったとか。
「赤ちゃんの大きさは現在15cm。明らかに太りすぎです」
 このままでは難産になりますよ、と先生に脅されてもなお、
「5ヶ月ならこれくらいお腹は目立ってこないと……」
 だったそうです。詳しいことは覚えてないけど、5ヶ月で体重が7,8kg増えてたっていうから、今思うと相当だよね。
 つまり、プレばあちゃんたちは、プレママの腹の脂肪を撫でては大きな赤ちゃんが育ってる、と喜んでいた、と……シュールだな。
 最後には、先生が、
「今は結核は抗生物質で治ります。順調に行けば数ヶ月で完治する。それでもあなたはサナトリウムに入って数年を過ごしますか」
 とたとえ話を持ち出して、納まったとかさらにもめたとか。
 そんな騒動が我が身にも起こるんだろうかー、などと思うとちょっとワクワクします。

5月6日(土)

 新茶を買いに、富士山近くまでドライブに行ってきました。
 楽しかったです。
 お土産をそれぞれの実家に送る際、母子手帳のコピーを同封いたしました。
 旦那が嬉しそうに、なにかコメントを書いていたのが印象的です。
 明後日あたりリアクションがありそうで、楽しみです。

5月5日(金)

 履修登録を急いでくれ、と学校から連絡があったのが先月28日。
 どうせ連休明けまでは急いだって受理はされないだろうと、今日はのんびり履修科目の選別をいたしておりました。
 興味のある内容は十年前に履修しているし、同じような内容を二度もやるのはもったいないな、とか。
 といって興味のない内容を履修するものどうかしら、とか。
 でもまあ、とりあえずどちらも履修することにします。嫌になっても投げ出しても単位を落とすだけのことですしね。
 しゃかりきになって頑張らなくても、やる気の範疇でやればいいのは社会人学生かつ主婦の強みかも。
 だからこそ、甘え始めたらダメになるってことも、念頭におかないとね。

5月4日(木)

 名残の風邪は鼻づまり。
 多少息苦しいもののそれだけなのでよしとします。
 このぶんなら遅くても週明けには体調は全快しそうです。
 ただ、発熱による乾燥で鼻の頭とか、口の周囲の皮が剥けてしまったので、……早くても来週いっぱいはマスクをつけて過ごすことになりそうです。
 ところで「風邪をうつしてしまった」と非常に申し訳なさげな旦那が面白いです。

5月3日(水)

 連休中でよかったのか悪かったのか、38.7度の発熱に見舞われました。
 妊娠中で薬が飲めないので、水を飲んで発汗で熱を下げたのですが、最初は汗がなかなかでなくて困りました。
 成人してからの高熱の最高記録は40.8度で、それを思えば2度も低いわけですから、わたし的には「まだいける」だったんですけども。
 中の人が煮えやしないか、と。
 体内の温度はちょうど2度くらい高いわけですからねえ。
 それでも38度を越えていたのは3時間くらいで、一日で微熱ラインに落ち着いたのでよかったです。
 体調にも風邪以外の変化はなし、で、ひとまず一件落着。

5月2日(火)

 旦那の拾った風邪がとうとうわたしにもうつった模様。
 くしゃみと頭痛だけだと旦那は言うけれども、……
 だからあれほどマスクを外すなと言ったのに、みたいな。
 いやいや、うつされるのが嫌なら、たぶんわたしのほうがマスクを着けるべきだったんだろうな。
 今日は保健所で母子手帳他をもらってきました。
 なかなか興味深い内容なんですけども、こういうことを妊娠してから教えるのではなくて、それこそ中高生の性教育で教えておくべきなんじゃないかと思ったしだいです。今現在教えてることって教育課程で習うことから判断するに、さわりのさわりだけですものねぇ。
 幸いわたしは友人たちという身近な先達がいるので、あらためて知ったことは少なかったのですけれど。
 こういうことを、妊娠・出産あるいは堕胎にかかる費用とか、子育てに必要となる諸経費概算と込みで教えれば、低年齢での望まぬ妊娠にも歯止めがかかるんじゃなかろうか、とか。
 考えながら、中学生のころカンパ袋なるものが回っていたことを思い出し、
「……足りないよなあ」
 あれはその後どうなったのか、なんとなく気になる夜更けです。

5月1日(月)

 〆の仕事にはいろいろあるんですけれど、どこまでわたしがやっていいのかがわからない。
 それは多分、わたしがチームで仕事をしたことがないせいなんだろうけれど。
 先月はAさんがやった、先々月はわたしがやった、その前はまた別の人が処理をした。
「これはこれからAさんにお願いする」
 確かそんな話も先月はあったように思う。
 そういう中でわたしが片付けてしまってよいのかどうかの判断が難しい。
 あとはルーチンワークと単発の見極めがなあ……。
 まあ、そういうときは目の前にあるものから片付けてゆくか。