Diary

2月15日(水)

 昨晩友人二人と知人との四人で呑みにいったのですが(というか知人が乱入してきたというか、まあ、その件については終わったことなのでもういい)、知人の言動中、わたしが一番堪えたのは、仕事のことをあれこれ言われたことでした。
「やっぱりぃ、Mちゃんがいたころとはぁ、全っ然違うと思うんですよ! Mちゃんは新入社員でぇ、なんでもはいはいって聞いててぇ、それがミンナ当たり前だったからぁ、でも八仙花さんはそうじゃないしぃ、だからミンナやりにくいと思うんです!」
 ……わたし、年末からこっち、少なくとも頼まれた仕事を断ったことは一度たりともないんだけど、と。
 頼まれない仕事でさえ、手伝うことを探して喰らいついてるってのに。
 っていうか、ミンナって誰? アンタのこと? でもアンタとわたし(Mちゃんも)、仕事での接点って皆無だよね、みたいな。
 友人たちはフォローしてくれたけど、今一番気遣ってるところだっただけに、ホント、痛かった。
 一晩明けても、これだけは腹の底に残っちゃったみたい。
 イヤだわー。
 溜め込んでるのもイヤだから、吐き捨てちゃおう。
 オトトイキヤガレ。

2月14日(火)

 思いのほかわたしはヤキモチ焼らしいです(笑)
 仲の良い「わたしの」友人に「ただの」知人が親しげになろうと特攻していると、ちょっとモヤっとするんですよねぇ。その特攻を受けるか流すかは友人の裁量の範疇のなずなのに。
 きっと「わたしの」とか「ただの」とかの括りがイケナイのだとは思うのですが、まあ、そう感じてしまっているのだから今のところは仕方がないか。今後に望みをつなごう。
 不思議なのは友人の恋人や親友、家族に対してはそれを思わないところかな。
 たぶんわたしは友人の恋人や親友、家族を、友人を構成する大切な一部分として認識しているのだと思う。恋人も親友も家族もひっくるめて友人、つまり大事、みたいな。
 と考えると、おそらく「知人」は、いまだわたしにとって「異物」なのかもしれない。うはぁ、ひどい人間だなあ、わたしも。
 あまつさえ、友人は単に親切なだけだと(あるいは日和見と言ってしまってもよいくらいだと)知っていても、こう、なんというか落ち着かない気分になるのだから、我ながらこのヤキモチには呆れてしまう。
 大丈夫、それで互いの縁が薄くなるわけじゃないからと自分を説得しても、まったく同じことを友人の口から聞かされても(むしろ「知人」とはコレマデだも言っていたけれど)、なんだろうね、得心したとは言いがたい感じ。
 独り占めしたいわけじゃないし、どちらかといえば互いにサードからフィフスくらいの間柄をキープするほうが好ましい……そうか、序列が下がるかもしれない可能性に怯えてるのかな。
 でも友人番付(これも嫌な表現だなあ)は相対評価じゃないことはわかってるつもり……つもりなんだろうな。
 一番望ましいのは知人を友人だと思えるようになれることだけど。
 さてさて、どうしたものかしら。
 銃身の焼けたマシンガンみたいな人だから……一度解体して整備しなおしてしまいたい衝動に駆られます(笑)
 とはいえ、他人をわたし好みにするのんはわたしの好みじゃないので、ここはわたしの防弾ジャケットのグレードを上げることを考えるべきかな。
 ふむ、なるほど。これは面白い。

2月13日(月)

 思ったよりもコトは大きくならずに済みそうです。あー、よかった。まだまだ数日は気を抜けませんけどね。
 本当に、世の中に鬼はいないものだと実感いたします。
 人を鬼にするも仏にするも己しだいとは言うけれど、わたしに何ができるのでもないから、……相当、助けてもらってるんだろうなあ。いろんな人に。
 ともかくも、迷惑をおかけしてしまった方々には陳謝と、お許しいただいていることに感謝を。
 伝える術もないことだけれど、思うだけでも伝わるものがあるというから。
 思えば「不快な思いをさせてしまった、迷惑をかけてしまった」と凹むことより、「大丈夫、みんなわかってくれる、許してくれる」と人を信じるほうが、ずっと大事ななのだろうね。難しいけれど。
 まずは信じて、それから反省する。許されることを信じられなければ、反省さえきっとできない。
 反省しているつもりで、ただ後悔しているだけ、なんていうのが、一番良くないものね。
 ああ、本当にわたしは至らない。至らないのにありがとう。
 できなくてもいいんだということを、今は信じられる気がします。

2月12日(日)

 過保護はごめんだ、囲い込むなと言いながら、その実庇護に甘んじている。そんな自分がアホで好き。
 いや、本当は大嫌いなんだけど、ここで無責任に嫌いだと言ってしまったら人間としてどうよ、と思うのであえて「好き」と言ってみる。
 好きな自分になるしかない。
 といってどんな自分が「好きな自分」かさえ、今はさっぱり見えないのだけれど。
 とりあえず自虐に浸っていても仕方がないので、現状把握のために今日も昼すぎに出社しました。
 あいかわらず一人なんだけど、今はかえって一人のほうが冷静でいられる気持ち。
 ……人がいたら、きっと泣きついちゃってるからなぁ。
 このままどうにか静かに穏やかに収まってほしいです。
 今晩はもう一度泣いておこうかな。
 あああ、泣き言、言っていいですか。今度だけにしますから。
 もーサイアクですよ、サイテイですよ、と。
 ……だってこれ以上悪いこと、想像したくないんだもの。

2月11日(土)

 居ても立ってもおられずに、昼過ぎに出社してみました。
 現時点でやれることなんてないんですけどね。……だから自分を少しでも安心させるためだけの行いでしかなくて、それがわかってるから心からの安心はできなくて、それでも週明けをただ待つよりは辛くないから。
 誰もいないフロアで善後策を講じる心細さも凄まじいものではあるのですが……。
 平気や強気を装ってみても、わたしは根っこの部分でヘタレなので……もう、胃が痛くてたまらない。仕事のストレスは覿面胃にキマス。
 なんかもう、ちょっと吐き気さえ覚えてる。
 おかげさまで午後からの久々のデートは、笑顔に「努力」が必要でした。
 ……虚しいなあ。

2月10日(金)

 仕事で大失敗。
 今はとりあえずそれしか書けない……。
 気を確かにもって、あとは出たとこ勝負かな。
 誠心誠意尽くすしかない。
 ……凹むのは片付いてからにしたいけど、とりあえずこれからちょっと泣いてきます。

2月9日(木)

 友人から髪形について「よく似合ってる。可愛い、お人形みたい」との評をいただきました。
 ちょっと冒険してみた気分だったので、ほっとしました。
 多分にお世辞でも、うれしいな。お世辞を言えるくらいには似合ってるってことだもの。
 それが同性の友人であるのが、なおうれしい。
 性別で差別しちゃいかんとは思うのですが、異性の友人に褒められるよりも同性の友人、それもおしゃれできれいな友人から褒められるほうが、どうしてか三倍くらいうれしいんですよねぇ。
 こう、親方とかお師匠さまから褒めてもらうような気分とでも申しましょうか。
 そのままおしゃれ談義に花を咲かせてみたりして、若返った気分です。
 ……気持ちだけだけどね。気持ちは大事ってことで(笑)

2月8日(水)

 髪を切りました。20cmくらいカットしたけど、まだセミロングとは言い難い長さです。
 元が長すぎというか、髪の伸びる速度はけっこう早いみたいです。
 ついでに色も変えました。これまでは赤みの強いブラウンでしたが、オレンジ系のブラウンに。
 多少明るくしすぎたかも、という気もしなくはないのですが、まあ、会社勤めに相応しくないほど著しいオレンジでもないので良いかな、と(笑)
 強いて言うならもう少しレイヤーをいれてもらってもよかったかもしれない、というところ。
 ちょっと重く感じるんだけど……結い上げたときのバランスを思うと、あまりレイヤーが強いのも手間なので(こぼれる毛先を止めたり固めたりウィッグでボリュームを調整したり)、しばらくはこのままで行ってみようと思います。
 もう少し春めいてきたら、ちょっと強めにレイヤーをいれてもらおうかな。

2月7日(火)

 某氏に連絡をする。14日に三人でお食事、という流れに。
 なんて絶妙に微妙なんでしょうね。
 まあ、いいか。
 せっかく食事にゆくのだから、楽しい時間が提供できますように。

2月6日(月)

 仕事が増えてきました。でも、本来の仕事+αといった増え方ではないので楽しいです。
 わたしに任せたいと思ってもらえることが増えてきた、ということですものね。
 まだまだ至らないところは多いのですが、始めてやっとひと月。あせらずじっくり取り組んでゆきたいです。
 新人は失敗するのも仕事のうち、とはいうけれど(わたしもかつては後輩にこれを説いたものです)、最近は
「失敗して『迷惑をかける』のも仕事のうち」
 というような気がしています。
 もちろん失敗を繰返さないことは当然ですが、かけてしまった迷惑、その申し訳なさや心の痛みをどこまで正面から受け止められるか。
 それが鍵かな、と。
 失敗した、迷惑をかけてしまったと落ち込むのは自分のためにも大事なことだけれど、そのうえで助けてくれる周りに対しどれだけ感謝できるかは、もっと大事なことなんだと思います。
 実はわたし、数年前までは「デキる周囲を信じて頼む」のは苦手だったんです。デキない自分が可愛そうに思えてしまって……それとも自分がデキないことを認めたくなかったのかな。
 会社の人に対しても、家族に対してもね。
 それがなぜだか、今はまるでデキない自分を、それなのにデキる人が気にかけてくれるのがありがたいんですよねぇ……恵まれてるなあ、うれしいなあ、みたいな。
 や、失敗して助けられて喜んでいちゃいけないんですけど(笑)
 でもやっぱりうれしいので、まあ、申し訳なくもありがたく幸せだとということを精一杯表してゆきたいと思います。

2月5日(日)

 どんなときでもどんなことでも言えることだけれど、手法はひとつではありません。
 そのときどきに合わせて、自分のやりやすい方法で頑張ればいいのだと思います。
 無理に人の手法を真似る必要はないし、真似たいと思えば習ってみるのもよし。
 ひとつだけ言えるとするなら、たくさんの手立てを知っていること、持っていることは強みになる、ということ。手札は多いほうがいいのです。
 むろんその質は問われますけれど。数だけあっても仕方がないことってありますから。
 ただねぇ……。
 わたしの知人なんですが、なんというかこう、フルオートのマシンガンみたいな人がいるんですワ。
 マガジンの替えは常時装備、単発切換えはなくてトリガー引いたら後はとにかく滑りっぱなし、みたいな。
 数を打てばあたるとは申しますが、……えー、無駄弾が多すぎる。いや、あれあもはや弾幕状態。かえって人を遠ざける感じ。
 どちらかといえばわたしが一撃必中を狙うタイプだからかもしれないんだけど、あれだけ撃たれると痛いだけなんちゃうやろかー、というような気がします。
 言い方を変えると、引かない津波みたいなんだもの。巻き込まれたら堪ったものじゃない。
 たぶん「わたしのことを知ってほしい」という気持ちが強すぎて、相手を知ることにまで気がまわっていないんだろうとは思うんですけどね。一生懸命さが裏目にでている見本と言ってもいいかもしれない。
 そんな彼女に「某氏に会うなら予定を教えろ、ないなら繋ぎをしてくれ」とかなり直裁に頼まれて、ちょっと引き気味のわたし。
 なにがなんでも、というあの圧しにはほとほと困り果てて候。

2月4日(土)

 忙しい、というのはわたしにとっては「事実」でしかないのですが、人によっては「拒絶」にも受け止められるらしいことを知りました。
「今忙しいから後回し!」というのはわたしが書類への許諾サインを求めに行った先で、他部署の主任に言われた言葉なのですが、「かしこまりました」と退出したわたしをひどく気遣ってくれた人がいまして。
 きっとその人にとって「忙しいから後で」は拒絶なんだろうなと思ったわけです。
 わたし的には忙しいところにも関わらず「後で」というお約束を頂いたわけですから、忙しさにひと段落ついたころにもう一度お願いに行けばいいかな、くらいの気持ちでおりましたが……本当に人の心は奥深いです。
 わたしならどう言うかな。究極的に忙しくて、どうにもならないくらい手が開いてないとき。
 難しいなあ……わたしも多分、後でって言っちゃうような気がするな。せいぜい
「ごめんなさいね、後ほどあらためてお伺いします。それまでその承認、待っていただいてもいいかしら」
 くらいかな……でもこれも結局は「忙しいから後で」なんだよね。
 動かせない優先順位に理解を求めるってどうしたらいいんだろう。

2月3日(金)

 なんというか、こう、親しくなりたいと思っていただけるのはうれしいことなのですが、その目的が明らかにわたし自身ではないことが、あからさまになりすぎていると少なからず切なくございます。
 最近ね、すごく親しげにしてくれる後輩がいるの。や、今は同僚といったほうがいいのかな。
 その彼女はね、わたしの友人にどうやら好意を寄せているようなのね。どうやらというか、もう、ほぼ確実だと思っていいんじゃないかしら。
 それでその友人って言うのは、先日も話に出たわたしがまだ食べてない彼のことなんだけど。
 今、わたしとしては主に3つくらいの気持ちの中で揺れ動いてる感じ。
1.ちょ、おま、もう少しでええから隠せや。ダダモレすぎんで?
2.このアタクシを口実にしようとは、見上げた性根だことv
3.せっかく買ったチョコレート、手前で食わすのはかわいそうすぎだなあ……
 割合としては、5:2:2くらいかしらね。
 残る1には、彼の事情がありまして、結論的には「間が悪すぎる」の一言に尽きます。
 でもダダモレになるくらいの一途な気持ちですから、無下にはしづらいというか、ええ……。
「だめだめ! 八仙花さん! 恋愛はいい人になったら負けです!」
 恋愛ちゃうワ!!
「それとも彼へのビッグウェーブはもう去っちゃったんですか?」
 アホ言うなや、いつも目一杯ひたひたなんやで、波なんか起きたら溢れてまうやないか!
 ……まあ、そんなこんなで「十年前なら実に楽しかっただろになあ」と思いながらの日常です。

2月2日(木)

 御桜さん(桜月亭)に「風紋」のFlashを作ってもらってしまいました!
 めちゃ嬉しい。
 でも御桜さんのFlashがあまりにも素敵なので、……ちょと気恥ずかしいような照れくさいような。えへ。
 なんだか無性に続きが書きたくなってきました。
 自分の作品を外から見る機会や、読んでくださった方の視線で見せて頂ける体験というのはとても得難いことだと思います。
 ホントにホントにありがとう!!
 そういうことで、この喜びをどなたか分かち合ってください。
  「風紋-風は史書に語られぬものを謳う-」 Flash
 わたしがいうのもなんですが、原作よりもカッコイイです(断言)

2月1日(水)

 歯医者さんに行ってきました。先週の月曜日に奥歯が四分の一ほど欠けまして(原因は親知らずのせいだとか)、その穴を埋めに。
 本当は先週中に行きたかったのですけれど、休みを取るのは見習いの現状では気がひけて。
 いや、正直に言おう。
 先週、唯一予約が可能だったのは金曜日の夜間で、その時間は呑んでました。
 酒>健康 と書くと「どうよ」という気もしますが、友人>歯医者 なら、ほら、前者を選びたくなるでしょう? 歯医者が友人の場合は、プライベート>オフィシャル ですよ。
 まあ特に痛みもなかったですし……(言い訳です)。
 さて、診断の結果ですが、欠けているほかにはこれといった異常はないそうで、二、三回の通院で治療できるとのことでした。
 虫歯もなかったのは幸い。
 今日は他にもとっても嬉しいことがあったのですが、それは明日に。